こんにちは。Victoriaです。

さて、
今どきの塾には、
自習室というものが完備されていて、







教室で一斉授業を受けるだけでなく、
空いた時間には自習室にこもって、
自分のペースで好きな科目の勉強ができる。







自習室で勉強できる権利を確保するためだけに、
授業料を払っている生徒もいるほどで、








ただ、
最初からそういうつもりで入塾してくるわけじゃなくて、
入ってみたら、
授業聞くより、
自習室こもってマイペースでやってるほうが落ち着くってことに気づき、
メンドクサイから親にはいちいち、








「オレ、ホント言うと塾の授業にほとんど出てなくて、
いつも自習室にこもってipod聞きながら自分勝手に好きなことやってて、
いや、もちろん勉強だけどさ、
あ、でも、8割くらいの時間は寝ちゃってるかなあ・・・」










などと、
微妙に塾の運用方法を変えたことを、
申告したりはしないんだけれども、









ホント、
親業ってのは、
やりきれないよね・・・










そういう野放図な状態を続けていると、
合格実績が伸びず、
回り回って塾の評判を落とすことにつながっていき、
存続が危ぶまれる事態に発展することもあるので、










今では、
自習室にもちゃんと監督の先生というのを配置し、









「私語厳禁」
「飲食は談話室で」
「イヤホン禁止」










みたいな張り紙が、
べたべた貼られていたりする。










・・・



さて、
自習室では、
基本、私語厳禁なので、
みんなおとなしく黙ってシコシコ勉強するのみで、
あんまりたいした音というのはたてないものなんだけど、










たまに、
ものすごく気に障る感じの音を常にたてている生徒がいて、










なんていうんだろ?
ストレスをまき散らしている感じ、とでも言えばいいのだろうか、










別にわざと騒いでるとか、
そういうことではないので、
気にしなければいいレベルかもしれないんだけど、








例えば、
すごくシャーペンの音がコツコツ響くヤツとか、
やたら独り言が多いヤツとかいるけど、
ああいうのとも違って、









ひとつひとつの音は、
たいして大きくはないのに、
なんか、
ものすごく耳につく感じで、










なんていうか、
その子のひとつひとつの動作が気になりだすと止まらなくなり、
いっしょの部屋にいるとどっと疲れるっていう、
そういう感じ。










そういう生徒が、
ここ何年か続いたので、
どこが違うんだろ?と思って観察していたんだけど、









なんか、
音の立て方が、
周りの流れに逆らってるっていうか、









例えば、
周りがし〜んとしてる時に、
ものすごい勢いでファイルの整理を始めちゃったりとか、








答え合わせをしながら、
間違った答えに腹がたつのか、
ものすごい摩擦音だして消しゴム消したりとか、








音って、
大きさじゃなく、
ストレスがこもってると、
うるさく感じるんだなあと、
つくづく思うんだけど、











なんでこんなことをダラダラ書いているかというと、











今まで、
こんな感じで、
音の立て方が異常に気になる生徒は何人かいたけど、
全員、
学校をやめてしまったからで、









不登校とも違って、
突発的退学っていうの?









学期の途中で、
昨日先生にやめますって言って今日はもういない、
みたいな、
電撃的なやり方で、
学校を去って行きました。









学校が合わないとか、
ほかにやりたいことが見つかったのなら、
どんどんやめていいと思うけれども、









やめた後も、
相変わらず音をたてつづけていたことから、
退学という究極の方法をとってもストレスは治らなかったらしく、









中学・高校の6年間でするべき大事なことは、









自分の居場所を見つけるということで、









それは、
将来の夢とか希望とかがあるかどうかとは関係なく、










ラクに呼吸のできる場所、
机とかイスとかノートとか、
自分の手に触れるものにいちいち当たらなくてもすむ場所があるということで、








それができるまでは、
進路だ受験だっていっても、
しょせん絵に描いた餅にすぎず、










何をやっても、
どこへ行っても、
こんなはずじゃない、
しっくり来ない、
そんなミスマッチに悩まされるだけで、
何一つものにならず、







友達関係も不安定、
勉強にも身が入らないで、
不毛な日がいらいらと続いていくだけ。










ひらたく言えば、
いやいや塾来てるから、
ストレスあって当然だろって話なんだけど、









そういう生徒は、
例外なくお母さんが厳しいので、
イヤイヤでも塾に連れて来られて缶詰にされるのよ・・・









・・・ということで、本日の結論 :










親に子どものストレスは案外伝わらないものなのかもしれない・・・







Victoriaでした。