クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 結審 #検察なう

こんにちは。Victoriaです。


2012/12/21(金)10:30−12:00、東京地裁第718号法廷にて、
クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件でただ一人起訴された八田隆氏の最終弁論、被告人最終陳述が行われ、
結審しました。








傍聴なさった江川紹子さまが、
ポイントをツイートして下さっていて、
短いながらとても臨場感あふれるツイートでしたので、
ちょっとここに引用させていただくと、





>>弁護団の最終弁論は、
八田さんに脱税するという故意がなかったと主張するだけでなく、
株式報酬が源泉徴収されていないことに気づかなかったのは無理もないこと、
故意犯であれば説明がつかない事実が多数あること、
故意犯であれば必ず存在するはずの事実がないことなど、
事実を論理的に整理し説得力があった。


特に、
八田氏が国税に補足されていない海外銀行口座を持っていたにも関わらず、
株売却代金を、
税務署が把握していると彼自身も認識していた口座に送金していた事実は印象的。


こうした事実は、
故意犯であるとすると、
なるほど合理的な説明がつかない。
大小の事実を積み上げたうえで、
無実であることを認識しながら起訴をした、
と厳しい検察批判を展開。
「検察官の公訴権濫用の動機に酌量の余地はない」と、
さながら検察に対する論告。


最後に、
八田氏が20分にわたって最終陳述を行った。
前半は、
まるで弁護人のように検察側の主張に対して論理的な反論。
後半は、
「我々は間違いを犯さない」という無謬性によって過ちを認めない検察の体質を指摘。
これもまた、
感情を抑えて検察に「引き返す勇気」を持って欲しいと訴えた。

天職だった外資系証券マンとしての仕事を奪われた自らの状況に触れた部分も、
感情は極力抑制的で、
かえってそこからにじみ出てくる悔しさがじわじわ伝わってきた。

最後に、
再び検察に対して、
法曹を目指した時の初心を思い出して欲しいと熱く訴えかけた。

八田氏が語る間、
佐藤裁判長はずっとその顔を見つめていた。
途中から左陪席が、
そして最後にはそれまでずっと机に置いた書面を目で追っていた右陪席も顔を上げ、
引き込まれるように八田氏の顔を見ながら聞いていた。<<









判決は、3月1日午前11時。








ずいぶん、
時間がかかるんだなあ、と思ったけれど、








とにかく、
八田隆氏にとっての、
長い長い裁判は、
これで一区切りがついたということで、









まだ、
結果がわからないので、
おめでとうとは言えないけれど、










とにかく、
お疲れ様でしたと言いたい。











毎回、
傍聴に来られたご両親にとっても、
本当に長い一年だったと思います。









とにかく、
心穏やかに新年を迎えられ、
当たり前の平和を早く取り戻されることを、
心よりお祈り申し上げます。








Victoriaでした。





・・・



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