ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ　Part 5　（２１）　ホラズム・シャー朝

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02　京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ　１３世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、「ホラズム･シャー朝」。

さて、
13世紀前半のヨーロッパで、
大暴れした皇帝フェデリーコ2世の話が、
ようやく終わったので、

今回からは、
舞台を東へと移し、
モンゴルの勃興についてみていきます。

なので、
出口社長の写真も替えてみました♪

・・・

13世紀初頭、
ユーラシア大陸の東の方、
つまり、ヨーロッパ側ではなくアジア側には、
二つの太陽があった。

西はホラズム・シャー朝、
東はチンギス･カン率いるモンゴル帝国。

今回は、
西を治めていたホラズム・シャー朝をみていく。

・・・

ホラズム地方を中心に、
トルコ人奴隷出身者が建設したイスラム国家。

「ホラズム地方」とか言われても、
よくわかんないので、
地図で確認してみたところ、

カスピ海、ペルシア湾、アラビア湾に囲まれたあたり、
現在のイランのあるあたりのようです。

ここに、
１０７７年、
ホラズム･シャー朝ができて、
だんだん拡大していき、
第７代ムハンマドの治世で最盛期を迎える。

１１９４年、セルジューク朝を滅ぼし、
１２１５年、ゴール朝を滅ぼす。

ホラズム･シャー朝が、
セルジューク朝を滅ぼしたというのは、
ものすごく歴史的に意義のあることなんじゃないかな、

というのは、
ホラズム･シャー朝は、
マムルーク（奴隷軍人）出身者のアヌーシュ・テギーンが、
ホラズム地方の総督に任命されたことが起源で、
生まれたわけなんだけど、

アヌーシュ・テギーンが仕えていたのが、
セルジューク朝。

つまり、
もともとのボスをやっつけちゃったみたいなもので、

現代でいえば、
お前もそろそろ実力ついてきたから、
独立したらどうだと言われ、
会社飛び出してちっちゃな事業始めた人が、
古巣の大会社を吸収・合併するようなもの？

ホラズム･シャー朝が滅ぼした、
もうひとつの王朝、
ゴール朝は、
北インドのあたりにあった王朝で、

これで、
ホラズム･シャー朝は、
ユーラシアの中央部にで〜ん！と領土を構えるかっこうになった。

これだけ勢いがあれば、
あと１００〜２００年はもつんじゃないかと思われたんだけど、
あっけなく崩壊。

理由は、

１２０６年、
３５０年ぶりにモンゴル部がモンゴル高原を統一、
天才的な武将チンギス・カンに率いられたモンゴル帝国が、
東からドドドッと攻めて来て、
あっという間に崩壊、
１２３１年、
ホラズム･シャー朝は滅亡した。

チンギス・カンには、
誰も勝てないと思う・・・

・・・

それで、
いよいよ次回からは、
ユーラシア大陸の東半分を次々と征服、
当時の世界人口の半分以上を統治したといわれるおそるべき男、
チンギス・カンの功績を追っていくわけですが、

ここで、
いつもはマイクもってずーっとしゃべるスタイルの出口社長が、
ホワイトボードに板書なさったんだけど、

それがすごく重要な図なので、
再現してみた。

モンゴル高原を中心に、
西には息子たちを置き、
東の中国は弟たちを置いて、
一族の鉄の結束で世界支配を成し遂げたということを表す、
大変に重要な図なんですが、

Victoria、絵心まったくなし・・・

すみません、
なんか、
これだったらないほうがマシかもっていう出来なんですが、
これがないと説明がしにくいので、
次回からはこの図を使おうと思うのですが、

出口社長、
この図に間違いがありましたら、
ご一報願えますでしょうか？

修正して、
次回から使いたいと思います。

Victoriaでした。

・・・