ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (27) バトゥ大西征
こんにちは。Victoriaです。
2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「バトゥ大西征」。
1236年、
アイバクが建国したインド最初のイスラーム王朝、
インドのマムルーク朝で、
女王が誕生する。
第5代スルタン ラジーヤである(在位1236〜1240年)。
第3代スルタンのイルトゥトゥミシュが、
息子たちに適任者がいないため、
娘を後継者に指名して亡くなったことはすでに見たとおり→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (24) 世界遺産クトゥブ・ミーナールの完成 - Victoriaの日記
ただ、
ラジーヤが即位するまでには、
紆余曲折があり、
最初は、
女ならうまく操れるから好都合と考えて賛成した貴族たちだったが、
実は男以上に優秀でできる女だということに気づき、
これはいかんわということで、
猛反対を始め、
後継者争いで国は4年間戦争状態になった。
ラジーヤは、
なかなかいい戦いをしたんだけれども、
最後は戦いの途上で殺された。
ということで、
イスラム王朝にも、
女王はいたんだよというお話。
・・・
モンゴル帝国では、
第2代皇帝ウゲデイのもと、
1236年、
バトゥ大西征が行われる。
これは、
チンギス・カンの孫全員参加で行われ、
後継者争いでバラバラになっていた4兄弟のきずなを、
締め直すという意味もあった。
ちなみに、
たくさんいる孫たちの主なメンバーは以下のとおり。
- 長男ジュチ−バトゥ
- 次男チャガタイ−イェス
- 三男ウゲデイ−グユク
- 四男トゥルイ−モンケ(長男)・クビライ(次男)・フラグ(三男)
それぞれの孫たちが、
どこらへんを守っていたかを地図に書き表してみました。
バトゥ大西征でおもだったはたらきをした孫たちは、
赤丸ふってます。
余談なんだけれども、
ウゲデイは大変な酒豪で、
最後は深酒がもとで、
酒盛りの翌朝、
起こしに行ったら死んでたらしいんだけど、
ウゲデイの息子のグユクもまた、
酒の飲み過ぎが原因で死んだらしい。
う〜ん、
モンゴルの酒は、
そんなに強いのか・・・
と思って、
ちょっと調べてみました。
たぶん、
馬乳酒ですね。
これは、
馬の乳をしぼり、
発酵させた飲み物で、
アルコール度数は1〜3%と高くなく、
野菜の採れないモンゴルでは、
貴重なビタミン・ミネラル源として、
赤ちゃんも飲むらしく、
酒というよりは、
乳酸飲料、
カルピスは、
馬乳酒をヒントに作られたとか。
あの朝青龍も、
これを愛飲していたらしい。
なるほど・・・
モンゴルの人たちにとっては、
貴重な栄養源みたいだけど、
アルコール度数1〜3%の乳酸飲料飲んで、
死ぬだろうか・・・???
せいぜい、
お腹こわすぐらいじゃないの・・・???
ということで、
ウゲデイが深酒して死んだという飲み物は、
馬乳酒ではないんじゃないかと思い、
さらにリサーチしてみると、
アルヒとよばれるウォッカがあることが判明。
こちらはアルコール度数40度くらいで、
原料はやはり乳。
ウゲデイ様を殺したのは、
たぶんこれなんじゃないか・・・
・・・
それにしても、
モンゴルの男性はみなさん精力旺盛で、
運動神経抜群だし、
酒は強いし女は大勢はべらせるしで、
どう見ても、
日本人とはモノが違う気が・・・
これはぜひ、
真相を確かめるために、
モンゴルへ行かなければ・・・
行くとこ多くて大変だ・・・
Victoriaでした。
・・・
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