ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 モンゴル帝国の歴史を読み解くための用語集

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、特別編として「モンゴル帝国の歴史を読み解くための用語集」をお届けします。









さて、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5に参加した方は、
出口社長がお作りになったレジュメをご覧いただくとおわかりになるとおり、









モンゴル帝国の歴史について、
ここまでまとめてきて、
結構なボリュームになってるのに、
レジュメはまだたったの3枚分。









今回の講義を受けて、
一番驚いたことは、
モンゴルの歴史がこんなにおもしろかったのかということで、









たぶん、
参加なさった方は、
みなさんそうお感じになったんじゃないでしょうか?









ヨーロッパや中国の歴史も、
もちろんおもしろいけれども、









ヨーロッパや中国へ行けば、
今でも昔の歴史を遺跡などの形で見ることができ、
国境も、
細かい点ではいろいろ変わっているけれども、
全体としては、
大きく変動してないので、
それなりに、
一貫した文化が保たれていて、








私たちがなんとなく抱いている、
ヨーロッパのイメージ、
中国のイメージっていうのが、
そうそう大きく裏切られる感じはしないんだけれども、









モンゴルって、
何かつかみどころがないっていうか、








歴史上、
これほど国境がふくらんだり縮んだりした国も、
珍しいんじゃないか、








だいたい、
モンゴルの人たちって、
テントさえあれば、
どこでも好きなところで寝れるわけでしょう?








つまり、
根を下ろさないタイプの生き方をしてるから、
モンゴルの文化っていうのも、
やっぱり、
根を下ろしてない感があるっていうか、










馬の背にのって、
砂漠の上を漂ってるイメージ・・・???









学校の歴史の授業でも、
モンゴルって、
ことさらていねいに習った記憶もないし、










入試に出る頻度も低いしね・・・










ということで、
何が言いたいかというと、
モンゴルの歴史を勉強していると、
いろいろと新しい用語に出会い、
それが壁となって、
なかなか進まないということです。










この講義録でも、
モンゴル独特の用語が出てくるたびに、
言葉の説明からやらなくてはならなくて、
それは楽しいのでいいんですが、
自分でもどこに何書いたかさっぱりわからなくなってきたので、
ここらでひとつ、
用語集を作ってしまおう!というのが、
今回の意図です。










モンゴルの歴史は、
まだまだ続きますので、
この先、
新しい用語が出たら適宜、書き加えていきます。











いわば、試験対策の用語集のようなもの・・・










ということで、
どんなものができるのか、
自分でもわからないんですが、
いってみたいと思います。











モンゴル帝国の歴史を読み解くための用語集>





人名





建国者

  • チンギス・カン(=チンギス・ハン) : 1162頃〜1227(在位1206〜27)。幼名テムジン。


息子たち


孫たち

      ・・・三男ベルケ(ジョチ・ウルス第5代君主)

       ・・・イエス

  • ウゲデイの子・・・グユク(第3代皇帝 在位1246〜48)
  • トゥルイの子・・・長男モンケ(第4代皇帝 在位1251〜59)

       ・・・次男クビライ(第5代皇帝 在位1260〜94)
       ・・・三男フラグ(イル・ハン国建国)
       ・・・四男アリクブケ(モンケが死んだ時、兄クビライと皇帝位をめぐって争う=モンゴル帝国帝位継承戦争)


チンギス・カンの弟たち(=東方三王家)

  • 次弟ジョチ・カサル(カサル家)
  • 三弟カチウン(カチウン家)
  • 末弟テムゲ・オッチギン(オッチギン家)




国名



  • 元(1271〜1368) クビライが国号を元に改めた。


4ハン国


元と4ハン国の位置関係については、
こちらをご覧ください。

山川出版社世界史総合図録から拝借しております。

山川世界史総合図録

山川世界史総合図録





首都



  • カラコルム 第2代皇帝ウゲデイから第4代モンケの時代まで、モンゴル帝国の首都。
  • 大都    現在の北京。1264年、クビライが遷都し、元の首都となった。
  • 開平    クビライがクリルタイを開き、皇帝に即位した地。


その他もろもろの用語


  • クリルタイ : モンゴル語で「集会」の意味。国家的重要事項は、カン一族始め有力者が集まって合議で決められた。
  • 西征(1236〜42) : ウゲデイの命で、バトゥが総司令となって実施したヨーロッパ遠征。
  • ウルス : モンゴル語で「国家」「人々」の意味。チンギス・カンは息子達に千人隊4個=4000人の部隊をウルスとして与えて、それぞれ自立した国家を作らせた。それらがハン国(4ハン国)である。したがって、モンゴルは元を中心として、4ウルスが緩やかな連合体をつくっていたといえる。
  • カンとカアンの違い : どちらもモンゴルにおける君主の称号という意味では同じ。チンギス・カンは自分のことを「カン」と称していた。「カアン」を使うようになったのは、第2代皇帝ウゲデイから。「カアン」の方が、「カン」に優越する称号として使われるようになった。「カン」「カアン」あるいは「ハーン」をググると、とんでもない大量の資料が出てきてビビるが、気を落ち着かせて読んだところ、モンゴル帝国に限っていうと、ウゲデイ、モンケが使い始めて、以後、チンギス・カン家の宗主はカアンを使っているという理解でよろしいのではないかと・・・。発音も似てるし(てか、日本人には区別つかないよね、カンもカアンも・・・)、違いを意識せずに混同されている例も多いと思われる。大学入試ではどーなってるんでしょうか???
  • 千人隊 : モンゴルにおける遊牧集団の基本的な単位。千人隊は1000人程度の兵士で構成され、その中に100人で構成される百人隊、さらに、10人で構成される十人隊がある。 十人隊×10→百人隊×10→千人隊 という感じ。
  • モンゴル帝国帝位継承戦争 1260〜1264年。クビライとアリク・ブケが皇帝職を争った内乱。
  • ジャムチ(駅伝制) チンギス・カンが創設し、ウゲデイが制度化した交通制度。
  • カイドゥの乱(1266〜1303) 中央アジアでクビライからの独立をめざして起こった乱。クビライ打倒は失敗に終わった。
  • オルトク ムスリム商人たちが作っていた会社組織のこと。
  • 塩引 クビライ政権が定めた塩の有価証券。通貨代わりに運用された。
  • 中統元宝交鈔 クビライが発行した世界初の兌換紙幣。

暗殺関係


(誰が誰を暗殺したか、にしぼって記載)

この用語集は未完です。
適宜、追加修正していきます。









Victoriaでした。



・・・


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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記







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