ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (33) 4人の息子を全員王様に育てあげたソルコクタニ・ベキ(トゥルイの妻)

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「4人の息子を全員王様に育てあげたソルコクタニ・ベキ(トゥルイの妻)」。










さて、
今回の講義を通じて、
最も魅力的な女性といえば、
チンギス・カンの四男トゥルイの妻、ソルコクタニ・ベキ。








この方は、
トゥルイとラブラブだったらしく、
4人の息子に恵まれるんだけれども、








4人とも、
王様になったということで、
賢夫人と称されております。









では、
まずは基本的なこと、
二人の年齢差からみてみましょう。







トゥルイ(1192〜1232。40歳で没)
ソルコクタニ・ベキ(1192〜1252。60歳で没)









あら〜、
この二人、
同級生だったのね・・・









同級生カップルというのは、
お友達からスタートするので、
ずーっとラブラブってことが結構ありますね・・・








たしか、
ノーベル賞を受賞なさった山中教授のところもそうだったような・・・→永遠の愛を求めて (1) 永遠の愛って何? - Victoriaの日記






・・・ということで、本日の結論 :








同級生カップルは仲良しカップルになる確率が高いのでオススメ♪







さて、
産んだ子どもが全員男の子で、
4人とも王様にしちゃったっていう母の鏡のようなソルコクタニ・ベキさま、









実は、
キリスト教徒です。









ケレイト族といって、
モンゴル高原にいた遊牧民族の出身で、
有力部族のひとつだったから、
チンギス・カン一族と姻戚関係にあっても何の不思議もないんだけれども、









この時代に、
モンゴル高原から中国にかけて、
キリスト教が広まっていたとは、
知りませんでした。









それで、
彼女について調べていたら、
賢夫人とかいいながら、
なかなかの策士であることが判明したので、
ここでこうしてご紹介しているわけですが、









第2代皇帝ウゲデイが死んだ後、
皇后ドレゲネが必死の根回しをして、
息子グユクを第3代皇帝にしたてんまつについては、
前回見たんだけれども→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (32) 第3代皇帝グユク即位と暗殺の真相(華麗なるチンギス・カン一族の跡目争い)←ドロドロだからぜひ読んでね♪ - Victoriaの日記








夫が死んでから、
息子を皇帝にすることだけが人生の目的のようだったドレゲネ、
無事、息子が即位するのを見届けるとあっという間に死んじゃうんだけれども、











そんなに苦労して皇帝にしたのに、
当のグユクはいとこのバトゥとのいざこざが原因で暗殺されてしまって、
41歳の若さで没。









やっぱりね・・・









皇帝なんて職は、
政治力でムリムリにならせたからってつとまるものではなくて、










もちろん、
前任者の息子であるという毛並みは大事なんだけれども、









結局、
周囲に望まれて就任するという人望がないと、
続かない、










だから、
一度でいいから皇帝になってみたいという野心を満たせばそれでいいじゃないかという見方をするならば、
グユク親子の夢はかなえられたわけで、
めでたしめでたしなんだけれども、









皇帝としてたった2年しか続かず、
しかも、
兄弟分のいとこに暗殺されちゃったんじゃね・・・









お母さんのドレゲネは、
息子を就任させるために裏で工作してるヒマがあったら、
息子に、
ケンカする時は人を選びなさいね、とか、
強いやつには刃向かうな、
切れると何するかわかんないヤツの恨みは買うな・・・
そういう基本的な人付き合いのマナーについて教えたほうがよかったんじゃないか・・・








・・・ということで、本日の結論 :








男の子の子育ては難しい・・・









・・・



それで、
グユクの暗殺について考えてみると、










当時、
グユクは皇帝だったわけだから、
暗殺なんて、そうそう簡単にできたわけがないと思って、










だって、
世界中敵だらけなわけだから、
警備くらいつけてるよね?たぶん・・・










てことは、
誰かチクッたヤツがいるはず、










バトゥにグユクの居場所を教えたの、誰よ・・・???










答 : モンケ(第4代皇帝)の母=トゥルイの妻。












う〜ん、
そうだったのか・・・










なんか、
うなってしまった・・・










表では4人の息子を立派に育て上げた賢夫人として尊敬される理想の母でありながら、
裏では息子を皇帝にするために兄の子どもの命を売るしたたかさも持ち合わせていたのか・・・










二人の皇后をめぐる人物相関図を書いてみました。









実際には、
こうだったってことですね。









それにしても、
息子を皇帝にするってのは、
よっぽどエネルギー使うんだろうね、







てゆーか、
運勢をすべて使いきってしまう感じなのかもしれない、








グユクを皇帝にするやいなや死んでしまったドレゲネの後を追うかのように、










モンケを皇帝にするやいなや、
ソルコクタニ・ベキも死んでます。
(モンケの即位1251→翌1252年、ソルコクタニ・ベキ死亡)









・・・ということで、本日の結論 :







やっぱり、
女に政治はきついわ・・・








Victoriaでした。



・・・


ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ バックナンバーはこちら。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記





ライフネット生命保険
生命保険