ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (37) フレグ・ウルス=イル・ハン国の成立(+モンゴル帝国の歴史をもっと詳しく知りたい方のための参考文献ご紹介)

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「フレグ・ウルス=イル・ハン国の成立」








さて、
1259年、
第4代皇帝モンケが死んだ時、
フレグはシリアにいた。






その前年、
1258年に、
バグダードを攻略し、
アッバース朝を滅ぼしていた。







この時の戦いについて、
無血開城だったのか、
大虐殺があったのかは、
今でもわからないとのこと、








どうなんでしょう・・・???









モンゴル軍は、
少数精鋭部隊で戦うので、
ムダな戦争はやらない主義だけど、








いったんやるとなると、
徹底的に皆殺しにするところがあるので、
どっちもあり得る気がします・・・







モンゴル帝国の人物関係については、
こちらにコンパクトにまとめておりますので参照ください→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 モンゴル帝国の歴史を読み解くための用語集 - Victoriaの日記









首都カラコルムは、
モンケの四男アリクブケが守っており、
中国にいたクビライと皇帝位をめぐって、
熾烈な戦いが始まった。










フレグは、
父モンケ死去の知らせを聞いて、
皇帝に名乗りをあげようと、
いったんは軍をひき、
モンゴルへ戻ろうとしたが(第2回大旋回)、









アゼルバイジャンまで帰ってきた時、










クビライがクーデターを起こして、
皇帝になったことを知り、










クビライに勝ち目はないわ・・・









ということで、
はやばやとクビライ支持を表明、











自分はアゼルバイジャンタブリーズを首都と定め、
イル・ハン国(=フレグ・ウルス)を建てて、
そこの王様におさまった。











フレグは、
マラーガに天文台を作った人で、→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (36) モンゴル帝国の暦と天文台 - Victoriaの日記








元朝とは友好関係を保っている。








イル・ハン国の歴史を調べていくと、
アッバース朝(イスラム王朝)を滅ぼして成立した経緯と、
地理的条件(西に東ローマ帝国、東に元)からか、
ペルシア・アラブ世界と中国の融合が見られ、
例えば、
ミニアチュール(細密画)が中国からイスラム世界に伝わり、
発展している。










ちなみに、
13世紀のモンゴル帝国の歴史が、
こと細かに残されているのは、
イル・ハン朝の第7代ハン、カザン・ハンが、
宰相ラシードゥッディーンに歴史書の編纂をさせたからで(14世紀初め)、
「集史」と呼ばれ、











中国で編纂された歴史書史記」(紀元前104年頃〜 by司馬遷)との最大の違いは、











挿絵がついていること。










つまり、
前ページ挿絵つきで、
絵+文でわかりやすく解説がしてあり、











それが、
現在、
日本の受験生がお世話になっている、
チャート式シリーズのお手本となっております・・・










いやあ、
歴史って奥が深いね・・・









・・・
それで、
以前、
出口社長の講義の教科書はないのですかというご質問をいただき、
この一冊というものはないのだけれど、
参考文献はいくつかありますという話をさせていただいたんだけれども→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 質問へのお答え 「出口社長の講義のテキストはありますか?」 - Victoriaの日記










本日、
それの一部が届きました。















すべて、
杉山正明さまの著書で、
出口社長から、
モンゴル関係の本は、
杉山正明さまのものなら何でもよいというお墨付きをいただいております。










順番にご紹介すると、
モンゴル帝国の興亡 上・下」

モンゴル帝国の興亡<上> (講談社現代新書)

モンゴル帝国の興亡<上> (講談社現代新書)

モンゴル帝国の興亡〈下〉 (講談社現代新書)

モンゴル帝国の興亡〈下〉 (講談社現代新書)








遊牧民から見た世界史」









「クビライの挑戦」










ほんの30分ほど前に、
アマゾンさまから届いたばかりで、
まだ読んでおりませんが、










今からとても楽しみです。










今年に入り、
読みたい本がてんこ盛りで、
一日24時間は短すぎます・・・










Victoriaでした。



・・・


ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ バックナンバーはこちら。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記







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