ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (39) マムルーク朝第5代スルタン バイバルスのキスワ寄贈

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「マムルーク朝第5代スルタン バイバルスのキスワ寄贈」








1260年、
アイン・ジャールートの戦いで、
常勝モンゴル軍を破り、
マムルーク朝第5代スルタンに即位したバイバルスが、
自らの正当性に箔をつけるため、
カリフを復活させたことは前回見たとおり→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (38) 常勝モンゴルが負けた日 1260年9月3日 アイン・ジャールートの戦い - Victoriaの日記









カリスマが登場すると、
国は栄えるけれど、
カリスマに頼っていたがために、
カリスマの死後、
あっという間に衰退するということはよくあるが、












そうならないように、
バイバルスはしっかりした国家の土台を作ったので、
第5代ではあるが、
実質的なマムルーク朝創始者だといわれている。











バイバルスは、
自分の権威を高めるため、
キスワの寄贈も行っている。









キスワというのは、
マッカのカーバ神殿イスラム教の最高の聖地)にかける黒い布のことで、








世界中のムスリムの人たちは、
カーバの方角に向かって、
一日5回、礼拝をする。










この聖なる神殿は黒い布ですっぽり覆われており、
一年に一回、
新しいものに交換されるのがならわし、










これを奉納する栄誉は、
マッカの最高指導者が担ってきた。










なので、
バイバルスがキスワを寄贈したということは、
彼こそがマッカを守る栄誉を担う証であり、










異邦人であるキプチャク人が、
アラブ世界で生きていくという存在感を内外に示すこととなった。










ちなみに、
現在、
キスワの寄贈は、
サウジアラビアサウド家が行っている。









・・・


さて、
イスラムの人たちというのは、
宗教上、禁じられているため、
お酒が飲めない。








なので、
疲れた時には、
一杯やるかわりに、
砂糖をなめる習慣があったため、









砂糖の交易を独占、
航海貿易を仕切った。








そういえば、
アラブの人たちって、
お茶にこれでもかって感じで、
砂糖どばどば入れるのよね・・・








ティーカップの紅茶に、
小さじ5杯くらいの砂糖を普通に入れてるのを見てびびった記憶があるけど、
(全部溶け切れてない感じだった・・・)








あれは、
お酒が飲めない裏返しだったのか・・・









ロッコのミントティーも、
さわやかですごくおいしかったけど、
信じらんないくらい砂糖いれてたし・・・










Victoriaでした。



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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記








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