ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (51) モンゴル帝国の基本通貨=銀
こんにちは。Victoriaです。
2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、「モンゴル帝国の基本通貨=銀」
モンゴル帝国の基本通貨は銀、
高額取引には「塩引(えんいん)」とよばれる有価証券を使ったという話はすでに見たとおり→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (49) 銀は世界をめぐる - Victoriaの日記
今回は、
モンゴル帝国が、
この二つをどのように運用していたかという、
非常にテクニカルなお話で、
経済にヒジョーに弱いVictoria、
うまく説明(というか、理解)できるのか、
とても不安・・・
・・・
まずは、
こちらの写真からご覧いただきましょう。
杉山正明「遊牧民から見た世界史」p405から拝借しております。
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銀のかたまり、
実は、
モンゴル帝国のコインで、
重量2キロ、
「銀錠(ぎんじょう)」と呼ばれ、
毎年、正月に、
大カアンが王族たちに与えたおこづかい=定例賜与として、
どかーん!と2キロの銀のかたまりを山と積んで、
ほいほい渡していたというもの。
ご覧いただくと、
形が枕型なので、
ペルシア語で「バーリシュ(=枕)」と呼ばれ、
マルコ・ポーロという名前で知られる商人はじめ、
イタリアまでその名が知られていたということが知られており、
モンゴルの重量単位が、
国際的に通用していたということがわかる。
さすが、
朝青龍の国、
単位がでかいね・・・
とはいっても、
2キロはでかすぎるので、
全部でコインは3種類あって、
- 4グラム=一銭
- 40グラム=一両
- 2キロ=一錠
銀は、
秤量貨幣=重さを量ってやりとりする貨幣、
なので、
形はどうでもよく、
一錠は、
- バーリシュ=枕(ペルシア語)
- スケ=斧(モンゴル語)
- 馬蹄銀(中国語)
などと呼ばれている。
それで、
銀と塩引がどうリンクするかという話ですが、
こういうことです。
塩を購入するには、塩引が必要、
そして、
塩引を購入するには、銀が必要。
つまり、
塩引という有価証券を媒介として、
銀と塩という現物=「絶対価値」がやりとりされていた。
塩引を購入した人間は、
必ずしもそれで塩を購入する必要はなく、
塩以外の高額の取引の決済に塩引を使用、
かくして、
銀と塩という貴重なモノに支えられた「塩引」が、
便利はペーパー・マネーとして、
モンゴル帝国全体を流通していく・・・
以上が、
銀と塩引のお話、
Victoriaの頭では、
これ以上の理解はムリなので、
この項、
これにて終了。
Victoriaでした。
・・・
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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記