ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (55) 北京にチベット仏教のお寺が多い理由とパスパ文字制定
こんにちは。Victoriaです。
2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、「北京にチベット仏教のお寺が多い理由とパスパ文字制定」
さて、
現在の北京のもととなった大都は、
クビライが古代中国の「理想の都」をめざして建てたものだという話は、
前回みた通り→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (54) クビライ、大都(=北京)建設 - Victoriaの日記
どういうわけか、
中国史上、
国都を新たにつくるのは、
非漢民族出身の王朝だそうで、
漢族政権の場合は、
新たにつくることはせず、
すでにある前王朝の首都を再利用したり、
地方都市をちょっくらいじって修正し、
国都にするんだそうです。
ふ〜ん、
そうなんだ・・・
なぜだろう・・・???
・・・
東西南北の方向にそった四角形の外郭でかこまれ、
みかけは純中華風の大都だが、
大都のまちの内外には、
チベット仏教の大寺院があり、
なので、
今でも北京のお寺は、
チベット仏教のお寺が多いそうで、
う〜ん、
ますます北京に行きたくなって来た・・・
1269年、
クビライは、
国師パスパ(パクパともいう)に命じて、
パスパ文字を作らせた。
これです。
山川出版社「世界史総合図録」より拝借。
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ただ、
調べてみたところ、
モンゴル語を書きしるすためには、
ウイグル文字を母体とした「モンゴル文字」というのがすでにあって、
結局、
そちらが普及し、
パスパ文字は儀式用になっていったそうで、
そうよね・・・
言葉の普及に、
こういうことはよくあって、
結局、
人々が使わなかったら、
廃れていっちゃうっていう・・・
なお、
クビライはパスパというチベット仏教の法王を国師として迎えて保護したので、
元朝では、
チベット仏教が多いに栄えた。
Victoriaでした。
・・・
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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記