ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ　Part 5　（８９）　１２９９年　オスマン帝国成立

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02　京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ　１３世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、「１２９９年　オスマン帝国成立」

１２９９年、
オスマン・ベイが、
アナトリア西部を占拠、
ルーム･セルジューク朝から自立し、
オスマン帝国初代皇帝、オスマン１世となった。

２０世紀まで続いた、
オスマン大帝国の始まりである。

オスマン帝国の拡大を時系列で追ってみましょう。
地図はすべて、
山川出版社世界史総合図録から拝借しております。

まず、
オスマン帝国出現前、
１３世紀前半の地図です。

ルーム･セルジューク朝が、
アナトリア（現在のトルコ）に見えます。

続いて、
１４〜１５世紀の地図がこちら。
オスマン帝国は、
まだまだ小国です。

１７世紀になると、
あ〜ら！
東ヨーロッパから北アフリカまで、
ほとんどオスマンの領土じゃないか！

しかし、
盛者必衰の理をあらわす、
いつしかオスマン帝国もたそがれて・・・

１８世紀に入ると、
戦争のたびに領土が縮小され、

１９２２年、
ついにオスマン帝国滅亡、
皇帝はマルタへ亡命、

アナトリアに、
トルコ共和国誕生、
現在に至る。

トルコは、
今、
いろいろと深刻な問題を抱えていて、
大変なことになってるようですが、

外から見ていると、
あんまりあせってないように見えるのも、
こんな濃い歴史を持った国ならでは・・・と思ったり・・・

それで、
オスマン・ベイですが、

おもしろいエピソード発見。

若い頃、
美しいお姫様に一目惚れして、
なんとかモノにしたいものだと思ったんだけど、

相手は長老の娘、
自分はそのころただの貧乏な青年にすぎず、

長老に気に入られようと、
手柄を立てて、

ある日、
変わった夢を見て、

それは、
長老の胸から上った月が、
自分の胸へ沈むという夢だったんだけど、

その話を、
長老にしたところ、

それは、
お前さんが世界制覇するというお告げだと言って、
娘をヨメにやることに同意したという・・・

いやあ、
この話、
鉄板でウソでしょう・・・

時代や民族がちがっても、
やんごとなきお生まれのお姫様を、
しがない青年がモノにしようと思うと、
なにがしかの伝説が必要なんだということを、
如実に示したエピソード、

・・・ということで、本日の結論　：

男は、
これと思った女を手に入れるのに、
ウソの一つや二つ、
戦争の一つや二つ、
いや、
国の一つや二つ、
でっち上げることを恐れるべからず。

Victoriaでした。

・・・