ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 （９１） まとめと次回講義の参考文献ご紹介

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02　京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ　１３世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、いよいよ最終回ですので、
まとめと次回講義の参考文献をご紹介。

いやもう、
自分でもびっくりで、

「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ　Part5」講義録のまとめ、
まさかの９０回超えで、

始めたのが、
１２月３日ですから、
かれこれ、
１２週間たってしまって、

お読みいただいたみなさまには、
本当に、
感謝申し上げます。

途中、
予想以上に力がはいってしまって、
特に、
モンゴルのところで、
かなり足踏みしましたが、

せっかくだから、
読みやすく、
楽しく仕上げようと思い、

下手な図を書いたり、
いろいろ試しているうちに、
あっという間に、
９０回になってしまったという感じです。

出口社長、
本当にありがとうございました。

おかげさまで、
クビライに関しては、
原稿なしで、
一時間くらいは語れる気がします・・・

学校で、
必修科目だからと、
強制的に学ばされる「歴史」とちがって、

社会人になってから歴史を学ぶ意義というのは、

人によって、
いろいろだと思うんですが、

大局的にモノを見れるようになって、
仕事に役立つということもあるだろうし、

教養として、
世界史の知識があると、
外国の人と仕事するときに役立ったりとか、

出口社長のように、
経営者の方は、
歴史の知識が大きなバックボーンになったり・・・

私の場合は、
人間ドラマとしての歴史に興味があり、

今回、
こうやって講義録をまとめさせていただく中で、
一番、興味を持ったのは、

この人は幸せだったの？
家族は幸せだったの？

ということで、

ちっちゃいといえばちっちゃいんですが、

王様だって、
家族があって、
恋愛もしただろうし、
子どものことで悩んだりとか、
いろんなドラマがあったと思うんですね、

それを、
できるだけあぶりだしてみたい、

そういう気持ちにだんだんなっていって、

そのせいで、
出口社長が講義の中ではあえておっしゃらなかったことにも、
目がいったりして、

それで、
講義録が長くなってしまったわけですが、

そういうことですので、
講義録の中で、
夫婦関係がどうとか、
女性関係がどうとか細かく書いているところは、
たいてい、
私の個人的な趣味で調べたところで、

出口社長がおっしゃったわけではありませんので、
もしかしたら、
違っている点もあるかもしれません。

いやでも、
おもしろいから、
やめられなかったし・・・

・・・

１３世紀の世界をひとことでまとめるならば、

やる気さえあれば何でもできた時代。

てゆーか、
結局、
クビライの圧勝だったと思うんです。

ヨーロッパは、
相変わらずで、

イギリスは戦争ばっかしてるし、
フランスはどんどん領土を広げていって、

ドイツはといえば、
王族に男の子がうまれなくて、
どんどん廃れていって、

そんな王朝の栄枯盛衰を横目で見つつ、
ローマ教会は、
いろいろとあくどいシステムを構築したおかげで、
しぶとく生き残り、

ぐっちゃんぐっちゃんのヨーロッパにも進出する勢いで、
モンゴル帝国の時代が、
永遠に続くかと思われたのが、
一気に崩れてしまった原因は、

病原菌。

絶頂を極めた文明を滅ぼしてきたのは、
戦争とか飢餓とかじゃなく、

疫病

ということを、
人類が身をもって体験するのが、
１４世紀、

ということで、
次回講義（２０１３年４月１３日開催　すでに席は満席だそうです♪）の参考文献が、
早速、
出口社長より紹介されております。

ジャレド･ダイアモンド「銃・病原菌・鉄　上・下」

文庫　銃・病原菌・鉄　（上）　1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫　銃・病原菌・鉄　（下）　1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

ものすごく売れた本なので、
もうすでにご存じの方も多いと思いますが、

私も、
実は読んだことがあって、
ブログに感想書いてたよなあ・・・と思って探したところ、

ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」 - Victoriaの日記
去年の１０月に読んでますね・・・

南米のインカ帝国が、
なぜ一瞬にして滅んでしまったのかということが、
この本を読んで、
初めて理解できたんだけど、

著者のジャレド･ダイアモンドさまは、
生理学者＆進化生物学者＆生物地理学者という、
とんでもない賢いドクターで、

理系の視点から、
歴史に切り込んでいるので、
ホント、
論理が明快で、
目からウロコな事がいっぱい、

文庫にしては、
１冊４００ページくらいあって、
ものすごく読み応えがあるので、
手にすると一瞬ビビるけど、
おすすめです。

ただ、
こんな感想も書いていて、
アンナ･カレーニナの原則 - Victoriaの日記
獣姦の置き土産 - Victoriaの日記

相変わらず、
何読んでも、
最後は恋愛ネタにムリムリに持ち込んでますね・・・

・・・

それで、
この本の続編というのがあって、

ジャレド･ダイアモンド「文明崩壊　上･下」

文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

こちら、
ただ今読み中で、

上巻がちょっとふくらんでいるのは、
そのせい（現在、上巻の途中）。

こちらは、
栄華を極めたのに、
滅んでしまった文明に具体的にスポットをあて、

何が原因だったのかという、
鋭い考察がされており、

ワクワクもので、

一気に読んでしまいたいのはやまやまなんだけど、

ホラ、
講義録のまとめで忙しかったから・・・

この３ヶ月、
ほとんど講義録のまとめにかかりきりで、

ほかのこと、
何もしてない気がする・・・

よくここまで、
緊張感がとぎれずに続いたものだと、
その点は、
自分で自分をほめてやりたいと思います。

・・・

それで、
ここで終わればいいのだが、
どうしてもご紹介したい本がありまして、

実は、
ジャレド・ダイアモンド教授は、
こんな本もお書きになってます。

ジャレド・ダイアモンド「セックスはなぜ楽しいか」

セックスはなぜ楽しいか (サイエンス・マスターズ)

原題は "Why is sex fun?"

ただ、
決してエロい本ではなく、

セックス指南本でもありません。

れっきとした学術書（？）といってよく、

人間の性行動について、
なぜ、こうなったのかを、
遺伝学的見地から、
実に明快な答えを導き出しておられます。

私、
正座して読ませていただきました。

人間の、
セックスとか恋愛、
男女関係全般について、

ここにすべての解が書かれているといっても過言ではなく、

この本読んだ後、
セックス関連の書籍をあさるのをやめたくらい。

そう、
ジャレド・ダイアモンド教授は、
恋のターミネーターなのよ・・・

例えば、
こんな、
人類の永遠のナゾに対する答えがここに→セックスはなぜ楽しいか （６） なぜヒトのペニスは不必要に大きいのか - Victoriaの日記

ふふふ・・・

人間の男性のモノは、
他の霊長類に比べて、
ムダにデカいそうなんですが、
それに対する答えがわかって、
スッキリ！

（答えは、「他の男性に対して誇示するため」）

ほかにも、
こんな内容がてんこ盛り！
セックスはなぜ楽しいか （１） ３Pがイイ理由 - Victoriaの日記
セックスはなぜ楽しいか （２） ヤリ逃げの進化論的正当性 - Victoriaの日記
セックスはなぜ楽しいか （３） なぜ人間は無用なセックスを繰り返すのか - Victoriaの日記
セックスはなぜ楽しいか （４） 男は何の役にたつのか - Victoriaの日記
セックスはなぜ楽しいか （５） なぜヒトの女性には閉経があるのか - Victoriaの日記

・・・

ということで、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ　Part５は、
終わりです。

お読みいただき、
ありがとうございました。

バックナンバーがすごいことになってますが、
こちらにまとめてありますので、
よろしくお願いします。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記

それでは、
次回、
Part6のまとめで、
またお目にかかります。

Victoriaでした。