井上純一「月とにほんご」
こんにちは。Victoriaです。
やっと!
届きました。
「中国嫁日記」のジンサンこと、
井上純一さまの「月とにほんご」。
- 作者: 井上純一,矢澤真人
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 単行本
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すっごいおもしろくって、
一気に読んじゃったんだけど、
最後、
少しじ〜んてなっちゃって、
月さんが通ってた日本語学校が、
3.11の後、
生徒のほとんどが自国(ほとんど中国と韓国)に帰ってしまい、
クラスが崩壊(?)しちゃうシーンがあって、
地震+原発事故という異常事態だったから、
すごく極端に出たけれど、
外国で、
学校通って勉強してると、
最後は、
いつも、
だいたいこんな感じだな〜と思って。
語学学校のクラスの雰囲気って、
ホント、
独特で、
語学を学ぶという目的がなかったら、
絶対に、
人生で交わることのない人たちと、
普通に机並べて勉強したり、
ご飯食べたりして、
特に不思議なのは、
外国語を学ぶって、
とりあえず、
自己紹介から始まって、
その後も、
ずーっと、
あなたはどうですか?
あなたはどう考えますか?
あなたは何がしたいですか?
あなたは?
あなたは?
あなたは?
の連続で、
ふだん、
あんなに自分のことを、
一生懸命、
何度も何度も、
相手に通じるまで説明する機会なんて、
絶対ないわけで、
家族よりも、
語学学校のクラスメートの方が、
その時点の自分については、
よくわかってたりとかして、
同じクラスになるのは、
ほんの3ヶ月くらいなんだけど、
瞬間風速的には、
すごく強い絆で結ばれていたりして、
自分が、
外国で勉強していた時のことを考えていても、
クラスで、
必ず、
一組か二組は、
カップルうまれていたし、
先生+生徒の組み合わせも、
いっぱいあったなあ・・・
あと、
「月とにほんご」で特におもしろかったのは、
クラスメートには、
おもに、
中国人と韓国人がいたんだけど、
ナショナリティがすごく出てて、
外国語を学ぶって、
ものすごく大変だから、
生半可な覚悟じゃできないことで、
そういう人たちが、
「中国人らしさ」「韓国人らしさ」みたいなのを、
強烈にふりまきながら、
でも、
それぞれの目標のために、
日本語で会話してるって、
すごい独特な空間だったんだろうなあ・・・
ネイティブの日本人でもわからないような使い分けをさせる日本語能力検定試験て難しそうね・・・
一級受けたら、
通らない気がする・・・
Victoriaでした。