ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (26) 1309年 教皇のアビニョン捕囚(またはバビロン捕囚)始まる
こんにちは。Victoriaです。
2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「1309年 教皇のアビニョン捕囚(またはバビロン捕囚)始まる」。
さて、
ローマ教皇ボニファティウス8世 VS フランス王フィリップ4世の戦いが、
アナーニ事件→ボニファティウス8世憤死という結末を迎え、
フランス王フィリップ4世の勝利。
教皇が死んでしまったので、
後を引き継いだのが、
ベネディクトゥス11世。
ところが、
この方、
即位後わずか8ヶ月で、
急死してしまう・・・
毒殺ですか???
いえ、
真相は闇の中です、
でも、
まあ、
何かあったと思うのが、
普通ですね・・・
それで、
その次の教皇を誰にするかでもめて、
そらそうだろ、
誰だって、
毒殺されたくないもんね・・・
1年の空白期間をおいた後、
やっと決まったのが、
この方、
クレメンス5世。
ウィキペディア・コモンズから拝借。
フランスのアキテーヌ出身で、
アキテーヌといえば、
これとか→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 4 (23) 第2回十字軍 - Victoriaの日記
これとか→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 4 (25) 中世ヨーロッパ最強の女 エレアノール妃 - Victoriaの日記
フランスでは、
王様を輩出している地方です。
それで、
クレメンス5世は、
ボルドー大司教だったんだけど、
なんと、
教皇になりながら、
一度もイタリアには行ってない。
その後、
7代69年間にわたり、
教皇はアヴィニョンに住まわされ、
フランス王のいいなりに・・・
それでね・・・
当時のアヴィニョンがどういう状況だったか、
如実に示す資料があって、
これです。
>>「現存する〔都市の〕なかで、最も陰気で、人口過密で、治安が悪く、世界の汚いものがすべて集まったゴミ溜めのようだ。鼻が曲がりそうな悪臭に満ちた路地、いやらしい豚と唸り声をあげる犬……壁が揺れるほどの車輪の騒音、荷車一台で塞がれてしまう曲がりくねった通り。これらに対する吐き気を催すほどの嫌悪感は、とても言葉にできない。あまりにも雑多な人種、見るも哀れな乞食、鼻持ちならない金持ち連中!」<<
これは、
イタリア人のペトラルカという人が、
書簡の中で書いているんだけど(ウィキペディアより引用)、
当時は、
ローマこそが洗練された年で、
南フランスの田舎なんかに住めるか!
っていう怒りに満ちていますね・・・
アヴィニョン教皇庁はこれ、
ウィキペディア・コモンズから拝借。
これだけ見ても、
何も感想はわかないんだけれども、
つくづく、
キリスト教というのは、
過激な歴史をお持ちなんだなあ・・・
・・・ということで、本日の結論 :
フィリップ4世、強すぎ・・・
Victoriaでした。