ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (28) 1315年 スイス3州 ハプスブルグ軍をモルガルテンで大破し事実上の独立

こんにちは。Victoriaです。

2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「 1315年 スイス3州 ハプスブルグ軍をモルガルテンで大破し事実上の独立」。

さて、
今回は、
スイスのお話です。





スイスに関しては、
前回の講義「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5」でも、
登場→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (84) 1291年 スイス独立 - Victoriaの日記






これによると、
スイスは1291年8月1日に建国されたことになっており、






今回のタイトルは、
「1315年 スイス事実上の独立」






うん?
1291年に建国された時、
まだ独立していなかったのか???







まずは、
前回のおさらいから。






ドイツで、
ホーエンシュタウフェン家が断絶してしまって→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (76) 大空位時代 - Victoriaの日記
しばらく「大空位時代」とよばれる、
強い皇帝がまったく出ない時期が続いたんだけれども、






というのは、
強くて見どころのあるヤツを皇帝にすると、
さっさと出世(?)して、
イタリアへ行ってしまい、
ドイツを顧みなくなるから、






そういうのは、
もうゴメンだと思った諸侯が選んだのが、







スイスの片田舎の地方領主、
ルドルフ1世。






この名前聞いただけじゃ、
ピンと来ないんだけど、
実は、
この方、








ハプスブルグ家の出身。







ハプスブルグ家といえば、
13世紀から19世紀まで、
神聖ローマ帝国の皇帝を、
ズラズラ輩出している、
門中の名門。






その出だしは、
こんなちっちゃなことっていうか、






あいつなら、
弱そうだから、
皇帝にしとけ!






だったんですね・・・






うん、
希望が持てる話だ・・・






人生、
いくつになっても、
投げちゃいけないってことですね・・・







さて、
それで、
ハプスブルグ家とスイスの独立が、
どう関連してくるのかということですが、





ルドルフ1世は、
誰も気がついていなかったんだけれども、
実は大変なやり手で、






とにかく戦争に強く、






ボヘミア王をやっつけ、
オーストリアを自分の国にしてしまう→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (80) ヴィスコンティ家、メディチ家、ハプスブルグ家の台頭 - Victoriaの日記








それで、
さっさとスイスを引き払って、
オーストリアに本拠地を移してしまい、







だけど、
相変わらず、
スイスに税金はかけ続けたため、
怒ったスイス人たちが、








東へ行ってしまって、
オレらには税金ばっか課してきて、
集めた税金で戦争して、
そんでもって、
手にいれたオーストリアを自分の領地にするって、
ちょっと、
ムシがよすぎるんじゃないか???





ということで、
1291年の建国となるわけです→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (84) 1291年 スイス独立 - Victoriaの日記








ここまでが、
前回までのおさらい、







意外と長かった・・・







それで、
なぜ、
スイスの人たちが、
最強軍団のハプスブルグ軍を破ることができたかということですが、







スイスというのは、
ご存じのように、
山国で、
満足に食糧もとれない厳しい自然環境におかれているので、







出口社長いわく、







「たっぷりお腹いっぱい食べるとケンカに強くならない」






ということで、
建国以来、
ずっとケンカに強いのがウリで、







ついには、
それをメシのタネにするようになります。







傭兵国家スイス誕生。







つまり、
兵隊の輸出を始めたということで、






世界中へ散っていった傭兵たちは、
それぞれのボスから現地通貨で給料をもらうので、
それを母国に送金する必要があり、
銀行が発達、






つまり、
傭兵と銀行というのは、
スイスという国の屋台骨を支える、
二つの大黒柱であって、






だから、
国をあげて保護していると、
そういうわけです。






いやもう、
いろいろ勉強になります・・・






スイスは、
長らく、
国連にも加盟していなかったり、
とにかく、
独立色の強い国だけど、
そのルーツは、
こんなところにあったんですね・・・





それで、
モルガルテンの戦いなんだけど、







スイスの農民兵で構成される軍が、
ハプスブルグ軍に大勝した記念すべき戦いで、







なぜ、
「事実上の」独立というのか調べたところ、
正式に独立が認められたのが、






1648年のウェストファリア条約







どんだけ先の話なんだよ・・・っ感じで、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ」シリーズの、
Part10くらいになったら、
その話が出るのかもしれません・・・







Victoriaでした。