ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (47) 大明暗黒政権 里甲制と衛所制
こんにちは。Victoriaです。
2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「大明暗黒政権 里甲制と衛所制」。
さて、
海禁令、市舶司の禁止などの政策を次々に打ち出し、
倭寇の取り締まりに成功した朱元璋、
次に、
農村統治のために、
里甲制を導入、
合わせて、
衛所制という兵制も整備し、
皇帝独裁政治が確立。
それぞれ、
難しい名前なので、
山川出版社世界史用語集をみてみると、
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賦役黄冊 : 民戸を対象につくられた戸籍簿・租税台帳。各戸の家族構成・財産状況などが記載され、10年ごとに改定された。表紙に黄色紙が用いられたため、黄冊の名がつけられた。
魚鱗図冊 : 明代に整備された土地台帳。土地の番号・位置・境界・種類・所有者の税額などが記された。土地の区画が魚の鱗に似た形で記載されたため、この名がつけられた。
衛所制 : 洪武帝が唐の府兵制を範として設立した兵農一致の兵制。軍戸の112人で百戸所、10百戸所で千戸所、5千戸所5600人を1衛とし、衛の上には都指揮使をおき、各省が管轄した。
「魚の鱗に似た形で記載された」というのが、
気になったので、
探してきました。
たしかに、
魚の鱗みたいになってます。
左側が、
明代の政治組織で、
里甲制の文字が見えます。
以上、
山川出版社世界史総合図録より拝借しております。
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この、
里甲制と衛所制で、
朱元璋が何をやりたかったかというと、
農民を土地にしばりつける。
徳川政権がやろうとしたことと、
似てますね・・・
朱元璋は、
重農主義=富の唯一の源泉は農業である
を理想としていたので、
これは、
ぜひともやらねばならない政策だったのだけど、
明中期以降は、
経済が発達し、
都市への移住が進んだために、
里甲制はたちゆかなくなり、
衛所制も、
軍戸は、
従軍と労役、物資の提供の三役をこなさなければならず、
それを嫌って、
一家をあげて土地を離れるものが続出、
明後期には、
衰退、
やっぱり、
ここまで厳しく管理するっていうのは、
最初はいいだろうけど、
長く続かないです、
人間には、
足がついてるから、
逃げていったら終わりだし・・・
Victoriaでした。
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