ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (49) 大明暗黒政権 1383年 勘合制
こんにちは。Victoriaです。
2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「大明暗黒政権 1383年 勘合制」。
さて、
朱元璋(=洪武帝)が、
唐の時代からあった税関(=市舶司)をつぶし、
貿易は勘合貿易のみに制限したことは、
すでに見た通り→
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (45) 大明暗黒政権 1371年 海禁令 - Victoriaの日記
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (46)大明暗黒政権 1374年 市舶司の廃止 - Victoriaの日記
今回は、
勘合制について、
詳しくみていきます。
・・・
山川出版社世界史用語集によると、
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国家貿易というと、
聞こえはいいけれども(よくないか?)、
結局、
国の独占貿易だから、
足利義満は、
これで、
えらいこともうけたらしい・・・
ほかに、
勘合貿易を仕切った者として、
山口の大内家がある。
大内家は、
勘合貿易の利権争い(?)で、
寧波(にんぽー)の乱というのを、
中国で起こしていて(1523年)、
豊かな山口文化(=大内文化)の原動力となった方たちです。
それで、
勘合なんですが、
二枚が合わさってひとつになる割り符のことで、
実物ないかと思って探したんだけど、
みつからず、
どうやら、
中国で皇帝の代替わりごとに新しい勘合が発給されるのがならわしで、
そのたびに、
古い勘合を回収していたらしく、
実物は残されていないらしい。
調べてみると、
これは、
かなり、
中国の貿易相手国側にとって有利な貿易形態で、
例えば、
明で購入した糸500文が、
日本では5000文で売れたとか(10倍じゃないか!)、
中抜きしたのは誰だ?????
中国は、
周辺国を冊封し朝貢させるのが目的だったので、
日本も、
室町幕府が「日本国王」として明の皇帝から冊封をうけ、
朝貢する形をとっていたので、
日本国内では、
いろいろと異論も出たようである。
しかし、
実利主義者の足利義満は、
名分を捨て実利をとって、
だけど、
日本だけじゃなく、
周辺諸国を軒並み冊封させ、
朝貢してきた品物の何倍もの価値のある品々を取らせていたなんて、
中華思想というのは、
高くついたんだな、と・・・
Victoriaでした。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 バックナンバーはこちらです。
5000年史 Part 6 まとめ - Victoriaの日記