大村大次郎 「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」 (3)長者番付発表の本当の理由

こんにちは。Victoriaです。

バレると後ろに手が回る脱税のススメ

バレると後ろに手が回る脱税のススメ

さて、引き続き、大村大次郎著「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」を読んでおります。


大村先生によると、
脱税が成功する三要素は、

  1. 不特定多数の客を相手にしていること
  2. 領収書がいらないこと
  3. 現金収入であること

なので、
最も見つかりにくい脱税は、




現金商売における脱税。





海外取引を使った巧妙な脱税より、
お店の売り上げを毎日3000円ずつ抜くほうが見つかりにくい。





また、
脱税というと、
よっぽど頭のいい人間がする「知能犯罪」だと思われがちだが、
大半は、





期末になって、思った以上に利益が出ていることが分かり、
あわててごまかしたケース。






本当に税金を少なくしようとしている人は、
脱税などせず、





税法を熟知した上で、
税法にのっとった節税方法をあらかじめ講じているもの。




・・・ということで、本日の結論 :




節税のプロは税法を熟知している。





みなさん、
税法を勉強しましょう!






・・・


さて、
そうはいっても、
世の中は慌て者であふれているので、
下手な節税対策を講じて発覚するケースが後をたたない。





ここで、大村氏直伝、
脱税が発覚するルートをご紹介。





<脱税が発覚するルートはこれだ!>


1 税務調査


一番ベタなケース。



2 資産関係



人間は、お金があると使っちゃうものだから、
車を買ったり、
土地を買ったり、
多額の証券類を持っていたり・・・



納税額が少ないのに、
不相応な資産を持っているとチェックされ、税務調査の対象となる。


3 風評・密告


「あの店は繁盛している」といったうわさを、
国税はせっせと集めているので、



急に売れてテレビに出たりなんかすると、
たちまち税務調査が入ったりするのは、
決して偶然ではない。



4 内部・外部からの告発



大村先生によれば、
国税は密告大歓迎の役所で、
密告があれば、必ず何らかの対応をするとのこと。




2005年まで行われていた「長者番付」発表は、
実は市民からの密告を促すために作られたもので、





あの人、結構いい生活しとるのに、
長者番付に載ってないのはおかしいやんけ!






という密告をした人には、
報奨金もあったとか・・・




ホンマかいな・・・
国税庁って、どこまでエゲツないねん・・・




5 親族からの密告



これは相続税がらみのもので、
親族の誰かが遺産を独り占めしていないかという疑いを持った人がチクる。




遺産相続がきっかけで、
兄弟の仲が決定的に決裂するって話はよくあるけど、
いやはや・・・




6 リストラされた社員からの密告




うん、
あるだろうなあ・・・






・・・ということで、本日の結論 :




「告発」は国税の情報戦略の中に完全に組み込まれている。






私たちは、
他人の恨みを買うと高くつく国に住んでいるということで、





ゼニの恨みはこわいわ・・・





Victoriaでした。



・・・


「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」バックナンバーはこちら。
大村大次郎 「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」 (1)税理士試験が難しい理由 - Victoriaの日記
大村大次郎 「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」 (2)脱税とはなにか? - Victoriaの日記