大村大次郎 「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」 (5)最強の脱税 白色申告

こんにちは。Victoriaです。

バレると後ろに手が回る脱税のススメ

バレると後ろに手が回る脱税のススメ

さて、お役立ち情報てんこ盛りの「脱税のススメ」、
ようやく、序章の最後まで来ました。




まずは、



<マルサの調査が熾烈なワケ>



税務調査において納税者に黙秘権はない。




えっ!そうなの?




調査官には「質問検査権」があり、
納税者は税金に関することをすべて答えなければならない。




もし都合の悪いことを隠せば、
その行為自体が重加算税の対象になる。




ああ・・・
なんか、だんだんイヤになってきた・・・
選挙権もなにもかも返上するから、
国民やめていいですか・・・





税務調査には「任意調査」と「強制調査」があり、
ほとんどの税務調査はもちろん「任意調査」。




「強制調査」は裁判所から「強制調査許可状」を得て行われる調査で、
マルサが担当するのはココ。





許可状を持っている以上、
脱税を見つけるためなら何だってできるわけだが、
裏を返せば、





「見つかりませんでした」




ではすまされないので、
いったん踏み込んだら、
徹底的に天井から床板まではがしてでも、
探しに行くという・・・





おお、こわっ!





まあでも、
一億円なんてゼニ、稼ぐ甲斐性はないから、
とりあえずは人ごとってことで、ここはスルー・・・






<最強の脱税法はコレだ!>




さて、序章の最後は、
いよいよ「最強の脱税法について」。






結論から言うと、






白色申告は最強!






ここで、日本の税制をおさらいすると、
帳票類の記録をきちんとつけることを条件に、
税制上の特典を受けられるのが、





青色申告





「税制上の特典が受けられる」




という言い回しがミソで、
なんだかお得感をかもしだしているけれども、







税金を申告する際、帳票類をきちんとつけるというのは、いわば当たり前。






なので、
その当たり前のことをすることに特典があるとするならば、
その特典さえ放棄すれば帳票類はいい加減でもいいということで、






実際、白色申告者のほとんどは、
まともに帳簿をつけていない・・・






彼らの考えでは、






「税金なんて、税務署に指摘されたとき最低限払えばええやろ」






むむむ・・・






「浮気なんて、バレた時に謝ればそれでええやろ」





という男の言い分に近いものが・・・






それで、
じゃあ、帳票類がないのにどうやって税額を決めるのか?ってことなんだけど、
そもそも証拠書類が残っていないのだから、税務署としても強く出ることはできないので、






税額は交渉で決める=かなりお安くなる。







ゲームっていうのは、
ルール違反すると厳しく罰せられるものだけど、





そもそもルールの存在すら認めていない相手に勝つことはできない





ってことですね・・・





白色申告では、家族従業員に対する給料の支払いを認めていない。




うん、
たしか、私も、
一番最初に青色申告にするかどうするか迷って、
地元の商工会議所がやってる無料の税務相談に行った時、





青色申告にすると家族への給料を経費として認められるからお得」





っていうのが、最大のウリだったと記憶している。
家族を従業員にする予定はなかったから、
よく考えたらどーでもいい特典だったんだけれども、
なんか、そんなもんかと思ってほいほいいいなりになって、
それ以来ずっと青色申告






家族との絆を持ち出すあたり、
オレオレ詐欺に通じるものがある気がするのは私だけ・・・???







それで、
白色申告者というのは、
なんと、この制度を逆手に取り、






実際は家族に給料を支払っているのに、
まったく支払っていないことにするというウルトラCを、
正々堂々とやっちまうんだそうな・・・





例えば、
オヤジ+息子夫婦でやってる個人商店で、
息子夫婦は書類上は無収入(だって給料支払いを国が認めないんだからしゃーないやんけ)、
だけど、オヤジに買ってもらったマンションに住み、
スポーツカーに乗ったりなんかしている。
だけど、税務上は無収入なんだから、
税金は払わなくていい上に、
保育園などの費用もタダ。






なぜ、白色申告という制度が、
このような穴だらけのまま存続しているのか、
誰か合理的な説明をしてくれ!!!






・・・ということで、本日の結論 :





税制は知れば知るほど不公平感が増すばかり、
精神衛生上よくない・・・








・・・と、ここまで、目からウロコの情報満載の本書ですが、
これで、やっと序章が終わったところです。




本題はやっとこれから。




Victoriaの長い長い税務のお勉強は、
まだまだ続く・・・






Victoriaでした。



・・・


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