National Museum of American Art&National Portrait Gallery (国立アメリカ美術館 & 国立肖像画美術館)

地下鉄のGellery Place/Chinatownという駅で降りると、すぐ目の前にとても立派な、いかにも美術館然とした重厚な建物があります。それが、Reynolds Center(レイノルズ・センター)と呼ばれる建物で、国立アメリカ美術館と国立肖像画美術館の二つの美術館が入居しています。

入り口はひとつ。もちろん入館料なし。
閉館時間が夜7時と少し遅いので、5時すぎてほかの博物館なんかが閉まったあとも見られるのがうれしい。

ここを訪れるのは、水曜日って決めていました。
なぜかというと、友人のクリスティーナが毎週水曜日、仕事の後ここでボランティアをしているから。

「私が受付にいるときにおいでよ。そしたら終わったらいっしょにご飯食べて帰ろう」

ということで、水曜日の5時すぎに行って参りました。

感想 : こんないいところなら、もっと早くにいくべきだったわ!

まず、ほかの博物館と入ったときの空気感が全然違うの。
なんていうのかな〜。美術館って本来こうあるべきなんじゃないかっていう、ちょっとひんやりしていて静かで、見ているお客さんたちが沈黙の中でもすごくその瞬間を楽しんでるっていう、緊張感があふれているのね。

クリスティーナが「とにかく、大統領の肖像画は何がなんでもみるべき」って言うので、まずはそこから見てみました。

すっごくおもしろい!

肖像画って、普通つまんないのが多いじゃない?
なんだか、かしこまってポーズをとったおじさんの絵がずらずら〜って並んでて、もう名前を見るのもめんどくさいからすすーって素通りしちゃったりするんだけど、ここはそうじゃないの。

一枚一枚が、それぞれ違ったコンセプトで描かれていて、それぞれの大統領の味がよく出ているっていうか、すごく楽しめた。

イチオシはこれ。

アメリカ歴代大統領の中でも一番のイケメン、JFKです。
さすが、肖像画もおしゃれです。


クリントン大統領。なかなか現代的でステキです。

その前でダッシュしているのが、パパブッシュ。
すっごく特徴をうまくとらえていると思わない?
写真撮ってる人が一番多かったのがここでした。

この美術館は、建物自体が芸術的価値があり、各部屋がそれぞれ違ったデザイン、違った天井画などで彩られており、それもまた楽しめました。

また、屋根付きの中庭にはカフェもあり、イベントなども行われるそうで、ゆっくりと時間をすごすことができるスペースもあるのがうれしい。

もしもワシントンに長期滞在することになって、ちょっと一休みしたいな〜って思ったら、絶対ここに来ようと思う。

たぶん美術を勉強している学生だと思うけど、座り込んでじっと絵を眺めている女の子がいた。
きっと絵と会話していたんだろうと思うのね。

肖像画だけでなく、アメリカを代表する風景画や写真などありとあらゆるものがここで見ることができます。

美術館好きの方、ワシントンにお越しの際は、ぜひここにお立ち寄りください。
決してあなたを飽きさせません。