裸心 なぜ彼女たちはAV女優という生き方を選んだのか?
こんにちは。Victoriaです。
さて、範田紗々ちゃんの「フィンガーセックス」つながりで、
- 作者: 範田紗々
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- 作者: 黒羽幸宏
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「週刊プレイボーイ」でAVレビューを書いている黒羽幸宏さんが、
AV女優の女の子たちと
お酒を飲みながらとことん話を聞いた
ロングインタビュー集。
登場するのは、
第1章 大塚咲
第2章 かすみ果穂
第3章 藤井シェリー
第4章 範田紗々
第5章 佐伯奈々
第6章 水野つかさ
第7章 滝沢優奈
第8章 星月まゆら
感想 : 女って、哀しい・・・
この名前を見て、ピンと来る方も男性の中にはもちろんいらっしゃるんだろうけど、
そういう人が、この本読んだら、どう思うんだろう・・・
別に、本名の彼女たちが何を考えているかって、どうでもいいのかな・・・
売れっ子の女優さんたちが多いからか、
みんな、すっごい仕事に対してマジメ。
たいてい、デビュー作はボロボロの出来で、
撮影終了後、大泣きしちゃったりしてるんだけど、
そこで逃げるんじゃなくて、
「納得する作品を撮るまで、がんばる」
ってみんな気持ちを切り替えて行くのね。
AV女優になるくらいだから、
みんな早熟で、
だいたい高校生の時に初体験してて、
その後はたくさんの男の人とエッチしてたりするんだけど、
口をそろえて、この世界に入るまで、
エッチでイッたことなかったとか、
自分のセックスに自信がなかったとか、
セックス自体、あんまり好きじゃなかったとか言う。
それが、ある時点で突き抜けて、
売れっ子女優としてバリバリ仕事していくんだけども・・・
この仕事を続けることができたのは、
事務所のみんながまるで家族みたいに親身になってくれる人ばっかりだからってみんな言うの。
リアルの家族が崩壊してる人も多いから、
そこで、すっごい依存関係ができちゃうんだろうね。
それはそれで居心地のいい世界だったりするんだけど、
だけど、AV女優生命って、結構短いでしょ?
売上が落ちると即「引退」で、
いざ、この世界から抜けるってなると、
ほかの生き方を知らないから、
どうやって生きていけばいいんだろう?っていう不安がすごいみたい。
やめたいなって思ってるタイミングで、
自分の過去も全部受け入れてくれる男性が現れて結婚できればいいんだけど、
なかなかそううまくはいかなくて。
佐伯奈々ちゃんが、
自分はすごく結婚願望が強いんだけど、
結婚できるかどうか不安だって言ってて。
「だって、二千人の男に抱かれたAV女優なんて、重すぎるから。
でも、私生活の私は、本当は弱くて、泣き虫で、甘えん坊な女の子なんです。
今いる場所から私を連れ出してくれる男の人、
私のことを裏切らない最後の男の人が欲しい。
遊びの男とかもうどうでもいいんで、私だけの本当の家族が欲しい」
これって、別にAV女優に限ったことじゃなくて、
すべての女性の本音なんじゃないかな・・・
若いころは、黙ってても男が寄ってくるから、特にあせりとかなくて、
二十代から三十代にさしかかる、女にとっての適齢期くらいは、
ちょうど仕事がおもしろくなり始める時期だから、家庭に入る気なんてさらさらなかったのに、
三十代後半にさしかかってくると、
もう、遊びの男なんかいらない、
将来の確たる約束ができないセックスだけが目当ての男じゃなくて、
仕事も私生活も実家との関係も、すべてが八方ふさがりの自分を連れ出してくれる男の人、
絶対に私のことを裏切らないって信じることができる男の人が、
プロポーズしてくれれば、即、結婚するのに・・・
そう思って改めて周りを見回してみれば、
いい男はすべて結婚していて、
残っているのは・・・
Victoriaでした。