ヴァギナ (6) ヴァギナはペニスの裏返し?

こんにちは。Victoriaです。

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

さて、「ヴァギナ 女性器の文化史」の第2章は、
「ヴァギナの言語学」と題して、
女性生殖器を著す名前の歴史が太古の昔にさかのぼって語られているんだけど、
一番びっくりしたのは、



ヴァギナはペニスを裏返したもの



だと長く信じられていたということ。



卵巣は睾丸であり、
子宮は陰嚢であり、
ヴァギナはペニスである


という理論が完全に覆されるまで、


2000年


かかった。





ルネサンスの解剖学者たちは、


ヴァギナはペニスが進化せずに広がったもので、
クリトリスもまたペニスだ


と主張。



何でそうなるの?????

ワケわかんないわ。



そういうことを主張する学者の先生方って、


女とセックスするときに、


こいつのペニスはいいなぁ〜とか、思いながら、ヤッていたのか?



だいたい、男性の生殖器を裏返すって、



ペニスを裏返しにしたら、痛くて死ぬんじゃないの???




試しに誰かのモノを裏返しにする実験をしちゃおうかしら・・・



・・・

それでね、
こういう、わけわかんない理屈をこねて、
ヴァギナを迫害していたのは、
主に西洋社会。


西洋世界では、
ヴァギナを地獄の門
あらゆるやっかいごとやもめごとの種、
男の堕落のきっかけと見ていて、
呪われる対象だったので、
ヴァギナに対して信じられないくらい間違った考えが長く支配的だった。


一方、インドと中国は全く正反対の考えで、
ヴァギナは世界の起源を象徴し、
新しい生命の源であり、
永遠の生命と長寿を得るための道とされていたので、
崇拝され、愛され、たたえられる対象だった。


日本も古来、女性器を崇拝する文化で、
例えば、3月3日のひな祭りにお供えするひしもちは、
ヴァギナをかたどったものだし、
各地に女性器と男性器を崇拝するお祭りが残されている。


ただ、最近は性をAV産業などの一部プロフェッショナルにまかせて、
一般的にはおおっぴらにはしない傾向が強まっている感じがするのは、
気のせい?


ヴァギナを迫害してきた西洋世界は少子化が進み、

ヴァギナを讃えてきたインド、中国は順調に人口が増え、
世界の大国にのし上がった。

日本は、少子化セックスレス、草食化など、
元気になる理由がひとつもない。



・・・ということで、本日の結論:



ヴァギナを崇拝しない国は滅ぶ。



Victoriaでした。


・・・
「ヴァギナ」バックナンバーはこちらです。
ヴァギナ (1)衝撃のヴァギナ写真 - Victoriaの日記
ヴァギナ (2) ヴァギナ革命 - Victoriaの日記
ヴァギナ (3) メスが交尾を支配する - Victoriaの日記
ヴァギナ (4) メスは男漁りをする - Victoriaの日記
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