ヴァギナ (5) 種の保存とヴァギナ

こんにちは。Victoriaです。

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)


前回、メスは男漁りをするという話が出たんだけど、
ヴァギナ (4) メスは男漁りをする - Victoriaの日記
そもそも、


なぜ、メスは複数の相手と複数回交尾するのか?



答 : 精液注入が必ずしも受精につながるとはかぎらないから。



例えば、ミドリツバメのメスは、
縄張りの中で一匹のオスとつがいになり、
このパートナーと協力して子育てするが、
同時に他の多数のオスと交尾する。


そのときは縄張りを離れて


婚外セックス。





縄張り外のオスとの婚外セックスのほうが、
巣作りの相手との交尾よりずっと子どもができやすいらしい。



つまり、


セックスする相手と、
巣作りする相手を、
きっちり分けている。



交尾の回数と、
そのオスの精子で受精するかどうかは関係がないことも証明済み。


あるチンパンジーのメスが発情期に交尾した回数は、


1137回。


そのうち、全体の73%は、


一匹のメスが群れの中のオスすべてと繰り返し交尾。


25%は、
一匹のメスが一定期間、一匹のオスとつがいになるが、
ほかのオスとも交尾を続けた。


残りのたった2%が、
配偶者交尾といわれるもので、
一匹のメスと一匹のオスが一定期間群れを離れ、
選んだ相手とだけ交尾した。



しかし、驚くことに、


たった2%しかなかった配偶者交尾が、
50%の妊娠に結びついたという。


さらに、婚姻関係が長ければ長いほど、
妊娠の確率は高かった。



メスは、自分が気に入った相手と交尾すると、
ほかの場合よりはるかに妊娠しやすい。






じゃあ、なぜ、複数の相手との交尾を望むのかといえば、
そうすることによって、さまざまな型の精子をとりそろえることができ、
自分に最も適合する精子を選ぶことができるから。


交尾相手が多ければ多いほど、
正しい相手が見つかる可能性は高くなり、
遺伝子適合性がより大きくなる。


つまり、


相手が多ければ多いほど、繁殖が成功する率は高い。



そのために、ヴァギナは、
精子を保存しておいたり、
気に入らない精子を排出するなど、
様々な手段を使って、
精子を選別している。



・・・ということで、本日の結論 :


妊娠したければ、愛する人とエッチしてね。




Victoriaでした。


・・・
「ヴァギナ」バックナンバーはこちらです。
ヴァギナ (1)衝撃のヴァギナ写真 - Victoriaの日記
ヴァギナ (2) ヴァギナ革命 - Victoriaの日記
ヴァギナ (3) メスが交尾を支配する - Victoriaの日記
ヴァギナ (4) メスは男漁りをする - Victoriaの日記