ヴァギナ (5) 種の保存とヴァギナ
こんにちは。Victoriaです。
- 作者: キャサリン・ブラックリッジ,藤田真利子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/02/04
- メディア: 文庫
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前回、メスは男漁りをするという話が出たんだけど、
(ヴァギナ (4) メスは男漁りをする - Victoriaの日記)
そもそも、
なぜ、メスは複数の相手と複数回交尾するのか?
答 : 精液注入が必ずしも受精につながるとはかぎらないから。
例えば、ミドリツバメのメスは、
縄張りの中で一匹のオスとつがいになり、
このパートナーと協力して子育てするが、
同時に他の多数のオスと交尾する。
そのときは縄張りを離れて
婚外セックス。
縄張り外のオスとの婚外セックスのほうが、
巣作りの相手との交尾よりずっと子どもができやすいらしい。
つまり、
セックスする相手と、
巣作りする相手を、
きっちり分けている。
交尾の回数と、
そのオスの精子で受精するかどうかは関係がないことも証明済み。
1137回。
そのうち、全体の73%は、
一匹のメスが群れの中のオスすべてと繰り返し交尾。
25%は、
一匹のメスが一定期間、一匹のオスとつがいになるが、
ほかのオスとも交尾を続けた。
残りのたった2%が、
配偶者交尾といわれるもので、
一匹のメスと一匹のオスが一定期間群れを離れ、
選んだ相手とだけ交尾した。
しかし、驚くことに、
たった2%しかなかった配偶者交尾が、
50%の妊娠に結びついたという。
さらに、婚姻関係が長ければ長いほど、
妊娠の確率は高かった。
メスは、自分が気に入った相手と交尾すると、
ほかの場合よりはるかに妊娠しやすい。
じゃあ、なぜ、複数の相手との交尾を望むのかといえば、
そうすることによって、さまざまな型の精子をとりそろえることができ、
自分に最も適合する精子を選ぶことができるから。
交尾相手が多ければ多いほど、
正しい相手が見つかる可能性は高くなり、
遺伝子適合性がより大きくなる。
つまり、
相手が多ければ多いほど、繁殖が成功する率は高い。
そのために、ヴァギナは、
精子を保存しておいたり、
気に入らない精子を排出するなど、
様々な手段を使って、
精子を選別している。
・・・ということで、本日の結論 :
妊娠したければ、愛する人とエッチしてね。
Victoriaでした。
・・・
「ヴァギナ」バックナンバーはこちらです。
ヴァギナ (1)衝撃のヴァギナ写真 - Victoriaの日記
ヴァギナ (2) ヴァギナ革命 - Victoriaの日記
ヴァギナ (3) メスが交尾を支配する - Victoriaの日記
ヴァギナ (4) メスは男漁りをする - Victoriaの日記