ヴァギナ (18) ペニスの存在理由

こんにちは。Victoriaです。

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)


さて、ヴァギナについて書き続けてきて、
はや18回目・・・


今回は、
「ペニスの存在理由」
について。



まず、ペニスを改めてしげしげと眺めてみると、


どうして、こんなに複雑なデザインになっているのか?



動物界の交尾行動の研究によると、
ペニスのデザインが複雑になればなるほど、
メスの交尾習慣も複雑になっているらしい。



それはそうだろうね・・・
せっかく精巧に作られているんだから、
そのメリットを最大限に活用しないとね・・・



ペニスには、
キノコ形の亀頭を始め、
いろいろと凝った付属品がついているけれども、
それらは全部、



ほかのオスの精子ではなく、
自分の精子を使わせるために、
メスのヴァギナをさらに刺激するための道具である。



セックスのテクニックのイロハで、



ただ、出したり入れたりするだけのピストンじゃダメよ


っていうのがあるけども、
それは、せっかくのペニスのデザインをちっとも活用していないから。



ここで動物界の交尾行動を見てみると、
意外にも、複雑で時間をかけていて、
いざ、ペニスを差し出すまえに、
メスを刺激するのに、それこそ、


何時間も


かける種もある。


こすったり、
なでたり、
キスしたり、
震わせたり、
揺らしたり、
歌ったり、
えさをやったり・・・


いったんペニスがメスの生殖器に取り込まれた後も、
精子を放出するのに時間をかけるのが普通で、



ネズミは5時間におよぶ交尾の間、
およそ4分に一度の割合で挿入運動をしなくてはならない。




ホント、
動物界も自分の遺伝子を残すために、
オスは命がけでセックスしてるのね・・・




レイプしてむりやりやっちゃったりとか、
前戯なしで挿入してこすって終わりなんていうのは、
オスとしてあるまじき行為なわけね・・・




・・・ということで、ここで


「ペニスの存在理由」



についてまとめてみると、



1 ペニスはただの挿入装置ではない。
  メスの中に精子を入れるだけなら数秒で済むけれども、
  メスが気に入らなければ、精子は排出されてしまう。
2 そこで、メスに自分の精子を使わせるためには、
  うまくメスの生殖器を刺激しなければならない。
  つまり、ペニスはヴァギナに最高の刺激を与えるように作られている。
3 「最高の刺激」とはすなわち「最も気持ちのいい」を意味する。
  


・・・したがって、本日の結論 :


ペニスは、女性にとって本当に気持ちのいいセックスを実現するためにデザインされた、
最高の道具。

飾りじゃないのよ、ペニスは♪




Victoriaでした。



・・・

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