性欲の科学 (6) 男が終わるとすぐに萎える理由

こんにちは。Victoriaです。

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

さて、
「性欲の科学」では、
恋愛の様々な局面で、
男と女の性欲が根本的に異なるために生じる問題を解明してくれていて、
大変興味深いんだけれど、









その一つに、
「本物志向」の違いがあって、










女は「感情面での本物」にこだわり、
男は「肉体面での本物」にこだわる。









女性だったら誰でもそうだと思うんだけど、
恋愛のそもそものはじめから、
女が男の言動から読み解こうとしていることは、
ただ一つ、









彼は「愛してる」って言うけど、
それは本気?
それとも、本心はセックスしたいだけ?
もしかして、
私に何か隠してる?










たとえ、
男の方から熱烈なアプローチを受けてつきあい始めた間柄であっても、
そういう不安から逃れることのできる女は滅多にいなくて、










逆に、
男のアプローチが熱烈であればあるほど、
よそでもやってるんじゃないか・・・という疑惑が膨らんだりして、










女が、
なぜ、
「結婚」「入籍」「同居」という形で、
恋愛をオフィシャルなものにしようとするかといえば、
そういう疑惑を封じるためと言っても過言ではない。









結婚したって、
全然安泰じゃなくて、
むしろ、
結婚した後のほうが、
男は隠れてこそこそ浮気するんだけどね・・・









一方の、
男性の「肉体面での本物」に関しては、









「素人好き」「隠し撮りモノ好き」









を見れば一目瞭然。










これは、
女がエロビデオにはあんまり興味がなく、
男と女がどんな風にひかれあっていくかをえんえん語っていく、
ロマンス小説好きなのに対し、










男は、
筋書きなど一切なく、
いきなりパーツのドアップで始まるエロビデオ(場合によっては女の表情なんか映ってなくても全然OK)で、
十分満足するというところにも、
表れている。










・・・ということで、本日の結論 :








彼女をその気にさせようと、
自分がウハウハなエロビデオ見せても逆効果なのは、
ちゃんと理由があったのね・・・









・・・



さて、
「本物」の他に、
男をその気にさせるもう一つの重要なポイントは、









「目新しいもの」。









おもしろい実験があって、










ネズミのオスとメスを一つのケージに入れ、
観察したところ、










同じメスを相手に数回交尾した後、
オスがいつも疲れ果てた様子を見せたらしい。
まるで、
人間のオスが、
ソファーに倒れ込んで、
テレビのリモコンのスイッチ入れ、
スポーツニュースを見始めるのとそっくりな動作をしたとか・・・(研究者、感情移入しすぎじゃね?)










ところが、








そのケージに、
試しに別のメスを一匹投入したところ、









オスは即座に立ち上がり、
新しいメスの周りをこれ見よがしに腰を振りふり歩き回って、
数分後、
マンマと交尾成功。










これに味をしめた研究者たちが、
次々と新しいメスを投入したところ、








ボロボロになりながらも、
そのオスは、
通算12匹のメスと励んだという。








つまり、
この実験からわかることは、










1 オスは、いったんオルガスムに達したら、同じメスに再び欲情するのは極めて困難である。
2 しかし、同じ状況で別のメスを見たら、いとも簡単に勃起する。










なるほどね・・・
一人の女性相手だったら、
1ラウンドでダウンするくせに、
3Pだったら嬉々として続くってのは、
こういう理由だったのか・・・









本書は、
さらに、
なぜ、同じ女性とだと一回で萎えてしまうのかについて、
実に深淵な考察を加えていて、











ここで、
ペニスの形状を、
よくよく思い出していただきたいんだけれども、








なぜ、
先端に、
耳かき状のひっかかりがあるかってことなんだけど、









ちょっと話戻るんだけど、
発情期のメスは、
普通、
何匹もの(何人もの)オスと連続で交尾可能なんだけど、
それは、
最も気に入ったオスの精子で受精するためという、
種の保存のための深淵なる理由があるんだけど→ヴァギナ (5) 種の保存とヴァギナ - Victoriaの日記











オスの立場になって考えて見ると、
自分の精子を残そうと思えば、
メスが直前にヤッていたオスの精子をまず掻き出してしまうことが必要で、
(一個の卵子は普通一個の精子と受精したらそれで終わりだから)
そのために、
ペニスの先端はあのような形状になっているのだという。








オスが射精する前に、
せっせとピストンするのは、
それが気持ちいいからには違いないんだけど、
なぜ、あれが気持ちよく感じるようプログラミングされているかというと、
それが種の保存のための必然だったからというわけである。









それで、
ここからがポイントなんだけど、








ペニスが、
いったんメスの体内に入れたはずの精子を掻き出すためであるとすると、









自分が射精した後で、
またピストンしたら、
自分の精子を掻き出してしまうことになり、
せっかく発射した精子が水の泡になる。










なので、
射精した途端、
ペニスがしぼむと同時に、
気持ちも一気に萎え、
ソッコーでメスのヴァギナから離れるというのは、
そのほうが、
メスを妊娠させやすいからと、
こういうわけだ。









う〜ん、
あまりにも完璧な理屈に、
ぐうの音も出ない・・・









しかし、
相手が新しい女性となれば、
話は全く別、










自分の精子を残すチャンスは、
多ければ多いほどいいわけだから、









ゴメン、
キミとは一度きりしか勃たないんだけど、
このコとならムスコがまだできるって言うんだ・・・










多くの女とセックスアバンチュールを楽しんだことで有名なカサノヴァが、
122人の女性との体験を記した「カサノヴァ回顧録」で、
こんな風に述べている。









(以下、引用)

>>女性の魅力を肉体的に楽しむことから生まれる官能の絶頂が収まると、
いつも繰り返すことへの熱意が著しく減退する。
興奮から冷めて、興味が薄れ、
容赦なく、倦怠感に見舞われる。
だから私は、無気力のフラストレーションから抜け出すために、
自分は価値のない人間だと女性に告げて、
もっとふさわしい男を紹介するのだ。<<











ポルノ女優は、
仕事での稼ぎのほとんどを、
最初の一週間で稼ぐと言われるのも、
アダルト業界でもっとも稼げるのは、
まだポルノに出演したことのない素人女性が投稿した画像であると言うのも、
当然なわけで・・・










・・・ということで、本日の結論 :










女にとって重要なミッションは、
男にとって最も魅力的な最初の一回を済ませた後、
どうやってひっぱるかってことなわけね・・・









セックスも日々是精進。










Victoriaでした。



・・・


性欲の科学 バックナンバーはこちら。
性欲の科学 (1) 暗い小部屋で何が起こったか - Victoriaの日記
性欲の科学 (2) 熟女がモテる理由 - Victoriaの日記
性欲の科学 (3) 女の欲望は男の性欲の対象になること - Victoriaの日記
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