ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (33) 西暦1000年 世界で5番目に人口の多い都市は・・・?

こんにちは。Victoriaです。

2012年3月25日、キャンパスプラザ京都で行われたライフネット生命保険の出口社長の講義、
今回は10世紀後半のお話。





969年、
エジプトにカイロが建設され、
バグダードに代わるイスラム文化の中心地へと発展していく。








972年、
カイロにアズハル・モスク(アズハル学院)創立。
世界最古の大学のひとつで、
驚くべきことに、
今もなお、存在する。







962年、
トルコ系イスラームガズナ朝アフガニスタンに建国。






その最盛期の君主が、
マフムード。









マフムードは天才的な司令官で、
トルコ人の軍事力と、
ペルシア人の官僚の有能さの両方を兼ね備えたガズナ朝の軍隊は、
積極的にインド侵入を繰り返し、
インドのイスラーム化の道を開いた。







このころ、
インドでは、
「王書(シャーナーメ)」完成。








古代ペルシアの歴史をペルシア語で書いたもので、
ペルシアの国民文学と言われる。






インドの北にイスラム勢力が入ってきたことにより、
インドにおける北と南の対立がこの頃固定化する。






南インドには、
チョーラ朝ができ、
ラージャラージャ1世(985〜1012)は、
マレー半島あたりを占拠し、
海の大帝国を築いている。







976年、
東ローマ帝国で、
バシレイオス2世が皇帝に即位。






バシレイオス2世は、
ブルガリア人殺しで知られており、
ブルガリア人に戦争で圧勝した際、
ブルガリア人捕虜1万4千のうち、
100人のうち1人だけ片目を、
残りのものは両目を潰して送り返したというエピソードがある。








どこからそういう残忍な発想が出てくるのか、
意味不明。
戦争っていつの時代もエゲツないね・・・








バシレイオス2世の治世(976〜1025)、
東ローマ帝国は最盛期を迎える。







・・・



さて、
これで、
長い長い出口先生の講義はほぼ終わり。








最後に、
西暦1000年の世界の三大都市を見てみると、






1 コルドバウマイヤ朝最盛期)   45万人
2 開封北宋の首都)        40万人
3 コンスタンチノープル東ローマ帝国)30万人






ちなみに、
この時期の世界で5番目に人口が多い都市は、






京都 17万5千人






平安時代の日本は、
結構、すごかったんだね・・・






この時代の世界の人口については、
こちらに詳しい→Tres Fronteras in the Colombian Amazon







Victoriaでした。
生命保険




・・・

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