恋愛って皆がするべきものなの? (9) 夫のパンツをハシでつまんで洗濯する妻

こんにちは。Victoriaです。


さて、
この記事で→恋愛って皆がするべきものなの? (6) 恋愛で傷つくのがこわい - Victoriaの日記
恋愛で傷つくのがこわいっていうけど、
本当の愛を知ったらそれはなくなっていくんじゃないかという話をしたところ、
メッセージいただきました。







saiさま、
ありがとうございます。



>>Victoriaさま
いつも楽しく拝見しています。いまさら婚活中40代のsaiです。

啓発本でありがちなアドバイス
「人間はダイヤモンドと同じで、人は人でしか磨かれない」
言い換えるなら、
「人は人でしか傷つけられない」

「恋愛」は当然、双方向での感情のやりとりがあるので、
当事者(ふたりともかもしれないし、自分だけかもしれない)は、
おっしゃるような周辺事情で傷ついてしまうのだと思います。
「好き(片思い的な恋)」とか「愛」は一方的な感情だから
純粋であればあるほど、よい思い出に昇華できるのでは。
でも、これがうっかり、恋愛に移行(逆戻り)してしまったら、、、
ってところが、躊躇させてしまうところなのでしょうね。<<





恋愛は感情のやりとりがあるけど、
愛は一方的な感情だというところがポイントで、






だから、
片思いから一歩ふみこんで恋愛に発展させるのに、
ちゅうちょしてしまうのでは・・・
というお話で、







う〜ん、
まさにその通り・・・・








今回は、
そんな恋愛と愛の境界線上で悩む女性のお話。





・・・

娘の結婚運は父親で決まる

娘の結婚運は父親で決まる

「娘の結婚運は父親で決まる」の中で、
岩月謙司さんが、
家庭内ストックホルムシンドローム(DSS)の典型的なパターンとして登場させているのが、








<夫のパンツをハシでつまんで洗濯する妻>





この女性は42歳で、
結婚して20年近くがたち、
子どもも大学生になっているんだけれども、
ある日、突然、夫を受け入れられない自分に気づく。








キライというよりは気持ち悪いと言ったほうがよく、
夫の手がふれただけでも嫌悪感でいっぱいで、
あとでセッケンでごしごし洗うのだという。








うん、
夫と洗濯物を分けているという妻は、
私の友人にも多いけど、
それがなにか・・・???







夫のことを、
見るのもイヤになった直接の原因は、








浮気。









ただ、
ちょっとこの女性が普通と違うのは、
夫が浮気をしたことを知り、
意外な感じがしたのだという。










この女性は、









夫は女性を愛せない人








だとずっと思っていて、
だから浮気したと聞いて、
ああ、女性を愛することができるんだ、
と思ったって言うんだけど、











遊びだった









と聞いて、
やっぱり女性を愛せないんじゃないか・・・









そんなふうに落胆した。








夫とのセックスは、
まるでレイプそのもので、
いきなり襲いかかってきて一人で勝手に果てて、
5分か10分で終わるくせに、








これがオレのやり方だ、
おまえもそのほうが嬉しいだろ。





そ、それはあんまりでは・・・???




そんなヤツ、
ソッコーでちょん切ってしまえばいいのに・・・









・・・

結婚して、
子どももいると、
なかなか離婚にはふみきれないもので、







この女性も、
ずーっとそんな状態で自分をごまかしてきたけれど、
ついに体が拒否反応を起こすようになり、
岩月謙司さんのところへ相談に来たわけなんだけど、










岩月謙司さんの分析では、









この夫は、









女性のメスの部分は愛せても、
人格を持った人間としての女性は愛せない人。









問題は、
どうしてそういう男性と結婚してしまったのか、ということなんだけど、








この女性は、
結婚前はたしかにラブラブで、
お互いに必要としていると考えただけで、
自分の居場所を手に入れたような安心感を得て高揚した気分になれたし、










彼に何かしてあげたい、
誰にも彼を渡したくない、という気持ちで、
切なくなることもあったという。









だから、
たとえレイプのようなセックスでも、
こんなに私を求めてくれているんだ、と思えば許せた。









明らかにこの女性は、
愛を勘違いしていて、










本当は体しか愛されていないのに、
心まで愛されていると思い込み、
本当はキライだったはずの夫のことを好きと勘違いしたのが不幸の発端。









ただ、
夫の側からしてみれば、
はじめから妻の心に関心などなく、
妻の気持ちにきちんと向き合っていないのは、
実は結婚前からなので、










結婚して20年もたった今になって、
突然、








「あなたは不快だからイヤ!」








とか言われても、
いや、オレは何も変わってないんですけど・・・







・・・



一カ所気になったのが、
この女性がなぜ夫に惹かれてしまったかというと、







何か哀願するような目をするから。








う〜ん、
あれは私も弱い・・・









どんな難問にも、
エスって言っちゃう・・・








・・・

岩月謙司さんによると、
子どものころ、
異性の親から愛されないと、
それが重大なコンプレックスになり、
自分に無関心な親の気をひこうとがんばった子どものころと同じく、
自分に無関心な男の気をひこうとがんばる女になってしまい、
本当は愛してなんかいない人、
この人とだけは絶対結婚しちゃダメという人と結婚してしまう。









こんな夫婦に、
本当は最初から愛なんてなかったわけだけど、
そのことを認めてしまうと自分の20年の人生を否定してしまうことになるので、








「自分は夫に愛を注いでいるのに、
夫が結婚後冷たくなった」








というストーリーをつくって、
夫を悪者にしようとする。









こんなふうに、
父親を嫌っているがゆえに、
父親と同じような、人を愛せない欠点を持った男性と結婚してしまうのは、
感受性が豊かで、
学習能力、洞察力、推理力にすぐれた女性に多い、
つまり、
心の感度の高い知的優秀児ほど間違った結婚をする可能性が高い。
優秀な大学を卒業したキャリアウーマンなのに、
ダメ男にばかり惚れてヒドイ目にあっている女性は、
たいてい「家庭内ストックホルムシンドローム」にかかっている。








以上が岩月謙司さんの結論。





・・・


本当は愛じゃないのに、
相手が自分を必要としてくれているというだけで舞い上がって、
一生この人を愛していこうって決めてしまうって、
よくある話で、








結局、
その時点では、
それが本当の愛なのか、
それとも、
ただ発情してるだけなのかは、
わからないと思う。








あとから振り返ってみれば、
ああ、あれは偽物の愛だったんだ、と思い当たるフシはありありなわけだけど、
そういう判断力を失っているからこそ、
恋愛中だと言えるわけで、









結局、
恋愛は、
当たるも八卦当たらぬも八卦
ギャンブルみたいなもの・・・









妻が望むような形で、
妻のことをきっちり愛している夫がどれくらいいるのか、ということを考えると、
家庭内ストックホルムシンドロームの犠牲者は、
重傷から軽症までたくさんいるんじゃないかっていう気がするんだけど、









ポイントは、








妻が夫のことをどれくらいわかっているか。








例えばこのカップルは、
同じように愛のない結婚生活を続けていながら、
夫のほうは一向に傷ついている様子はない。









だから、
もしも妻が夫のそういう部分を最初からわかっていて、
それを織り込み済みで結婚したのならば、
それはそれで安定した生活が送れるはず・・・








・・・ということで、本日の結論 :





女性は、
たとえ愛されていなくても、
愛されているんだと心にウソはつけても、
体は正直に反応してしまう生き物。








Victoriaでした。


・・・

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