恋愛って皆がするべきものなの? (10) 芸術家を親に持つということ

こんにちは。Victoriaです。

娘の結婚運は父親で決まる

娘の結婚運は父親で決まる

さて、
岩月謙司著「娘の結婚運は父親で決まる」では、
家庭内ストックホルムシンドロームというのがキーワードなんだけど、







これは、
家庭内でもストックホルムシンドロームが発生するという事実を、
岩月謙司さんが発見して名付けたもので、







簡単に説明すると、








もともとは、銀行強盗の人質が犯人を好きになってしまうという現象をストックホルムシンドロームと呼ぶんだけど、








なぜ、そんな不思議な現象が起こるかというと、








銀行強盗の人質にとられた人は、
自分が生きて出られるか、
それとも、
みせしめのためにその場で殺されてしまうかは、
犯人に気に入られるか、
それとも、
嫌われてまずまっさきに銃をむけられる人間になるかにかかっており、










そういう生きるか死ぬかの状況に追いやられると、
人間は生き残るために、
自分の心を無意識のうちにだまして、











犯人のことを好きになる。











相手に好きになってもらうには、
まず、自分が相手のことを好きになる。








これは、
生き延びるために大切な、
人間社会のおきてナンバー1であるからだ。









・・・



さて、
ところかわって、
家庭で子どもの生殺与奪の権を握っているのは、








親。








ご飯を食べさせてもらえるかどうか、
ゲームをさせてもらえるかどうか、
高校に進学させてもらえるかどうか、









そういう、
子どもにとって大切なこと、
とりわけ、
命にかかわるような、
いわば、
子どもの基本的人権に関わる大切なことほど、
親の気持ちひとつでどうにでもなる。








早い話、
親の機嫌をそこねたら、
ご飯つくってもらえないよ、
そういうことだ。









親というのは、
複雑な生き物で、
急いでいる時や、
自分の体調が悪い時は、
こうするのが正しいからという理由よりは、
その時の自分の気分で子どもを振り回してしまいがちで、








だから、
そういう時は、
子どもは親の機嫌が戻るのを息をつめて待っているわけなんだけど、









世の中、
できた人間ばかりではないから、
機嫌のいい悪いにかかわらず、
常に、
気分で子どもに接してしまう親もいるし、










あるいは、
親としては、
これが正しいと信じたやりかたで子どもに接しているんだけれども、
そもそも、
親自身、心に傷があったり、
あるいは、
夫が愛してくれないなどの理由でお母さんが不幸な場合はほぼ当てはまると思うんだけど、
他人に対する恨みがあったりすると、
常に家庭が暗かったり、
あるいは、
家族間で意地悪な仕打ちがあったりする。









そうすると、
一番の犠牲者は子どもで、








常に家庭内で緊張を強いられ、
親の顔色をうかがいながら暮らすようになり、
本当は間違っているのは親であって子どもではないにもかかわらず、









お父さん、
あるいは、
お母さんの機嫌が悪いのは、
自分のせいなんだ、
自分がもっとちゃんとすればいいんだ、
そう思って、
親に気に入られるように努力をするようになる。









悲しいのは、
もともと親の機嫌が悪いのは、
子どものせいではなく、
親自身にその原因があるので、
どんなにがんばっても、
子どもの努力が報われることはないことで、









そんなつらい子ども時代をすごすと、
本当は自分を一番苦しめている人のことを好きだと思うようになり、
恋愛でもその構図がそのまま再現されるので、









自分を苦しめる人、
自分を愛してくれない人、
そういう人に振り向いてもらえるようにと努力することが、
人を愛することだと思い込み、
永久に愛が何なのか知らないまま、年月が過ぎていって・・・











いやあ、
ホント、
書いてて気が滅入ってくるんだけど、
でも、
冗談抜きで、
こういう話ってゴロゴロしてると思う・・・








・・・

岩月謙司さんは、
そういう親というのは、
親自身が自分の親に愛された経験がないから、
愛してくれなかった親に対して言いたい不満を子どもにぶつけてしまい、
いわば、
親の因果が子に報うかたちで、
家庭で不幸の再生産がされていって、
悪のループから逃れられなくなる、
そんな風に結論づけているんだけれども、









たしかに、
母親がダメ男とくっついてる場合、
その娘もまた同じようなダメ男とくっつくっていうのもよくあるし、
そう考えると、
家庭っていうのは、
世の中で一番おそろしい場所なのかもしれない・・・







・・・


それで、
岩月謙司さんは、
娘の恋愛がうまくいくかどうかは、
父親次第、
特に、
父親がマザコンだと娘は不幸になると言っているわけなんだけど、








状況は違うけど、
親に子どもが振り回されるという意味で、
これもまた大変だなというのが、









親が芸術家の場合。










芸術家として、
どの程度社会的に成功しているかというのは、
あんまり関係ないと思う、








売れてて、
稼ぎがよければ、
それだけたくさんのお金を使っちゃうし、








売れてなければ、
稼ぎもないのに、
あるだけのお金を全部使っちゃうから、








ポイントは、








芸術家肌である









ということで、









芸術家というのは、
感性のみで生きているので、
今、それを言っちゃあ、
何も進まないよというような場面で、
平気で人を待たせて、
何とも思わない。







みんなで、
何日もかかって準備したイベントで、
最後の最後になって、
どこか一カ所の色使いが気に入らないからといって、
開幕5分前になって、
最初から全部やり直せとか、







もう、それじゃ間に合いませんというと、








いや、
それじゃ芸術家としての自分の感性が納得しないから。








それで、
周りは思いっきり振り回され、









さんざん人をこき使っておきながら、
実際幕が開くと、
そんなことすっかり忘れて上機嫌で、
過去最高の出来のパフォーマンスをして、
観客をわかせたり・・・







・・・


我が家では、
母親が芸術家だったので、
とても一言ではいえないくらいいろいろと大変で、







とにかく、
すべてが母の気分ひとつで決まる仕組みになっており、
我が家では、








母親が憲法








しかも、
気分はころころ変わるから、
ゆうべ言ったことと今朝言うことが、
180度違うなんて日常茶飯事で、









でも、
それを言ってる本人的には、
その時その時それが一番いいと思っているわけで、
何の矛盾も感じてない。








世の中、
うまくできているもので、
そういう気分屋の母と結婚したのは、
華やかな世界にあこがれを持ち、
かつ、
母があれこれわがまま言ってても、
一切気にならないという、
良い意味で言えば、どっしり構えて鷹揚なんだけど、
ぶっちゃけ、
他人に一切興味がない、
そういう父だった。










なので、
母親の気分に翻弄され、
あーだ、こーだと気をつかう役割は、
すべて、















である私にかかってくるわけで、








おかげさまで、
ずいぶんと早熟な子どもになったと思う。









常に人の心を読む作業ばかりしているから、
心の感度は高くなって、
おかげで人生、ものすごく得をしたなと思う部分もある反面、
思春期はとっても大変で、








親の前で常に緊張を強いられている反動が出て、
拒食症、過食症などの摂食障害はひととおり経験。








あっさり言ってるけど、
治るのに、
20年かかった・・・








岩月謙司さんは、
家庭内ストックホルムシンドロームの女性は、
愛に飢えているので、
常に誰かとつながっていないとさみしく、
それも、
皮膚がさみしいという動物的なさみしさなので、
奔放な性に走ってしまうと言っていて、









う〜ん、
そうだったのか・・・
そう言っていただけると何か肩の荷をおろしたような気になって嬉しい・・・











こういう女性は、
セックス好きだからセックスするわけじゃなく、
真面目に真剣に愛を求めた結果としてのセックスなので、









男性にとっては重いセックスになるんじゃないかと思う。








だって、
ホイホイついてきて、
簡単にやらせてくれるんだったら、
ただのヤリマンかと思うじゃない?









それが、
つきあってみたら、
ものすごい愛情飢餓で、










これまでの人生で私が味わったさみしさをこの一回のセックスで全部忘れさせてくれる?










みたいな感じで、
迫ってこられたら、








いや、
オレ、
ただキミと一回やってみたかっただけなんだよね・・・









・・・


もはや、
何が言いたくてこの記事を書き始めたのか、
自分でもよくわからなくなったので、
ここらへんで水入りにして、
出直そうと思うんだけど、









芸術家の母に翻弄されつづけた私が、
その後、
どういう恋愛遍歴をたどったかというと、








芸術家肌の男とばかり肌を合わせることに・・・









これも、
岩月謙司さんが言っていることなんだけど、







親に振り回されることに慣れた娘は、
相手に振り回される苦労を愛だと思ってしまうので、
同じように相手を振り回して何とも思わないような男を選んでしまうのだそうだ。









そして、
ある意味、
子どものころから、
親のわがままにつきあってきているので、
そういうわがままな人間のあしらいがうまい。








だから、
考えようによっては、







わがままな人間+そのわがままにつきあうことを無上の喜びとする人間







の組み合わせは、
相性ばっちりともいえ、








だから、
世の中の芸術家をみてみると、
みなさん、
献身的につくしてくれる人間が、
ちゃ〜んと周りでサポートしてくれてたりするんだけど、









芸術家はいいのよ、
どんなに生みの苦しみがあっても、
最後は作品が完成して、
観客の拍手があったり、
世間の評価があったりして報われるから。









だけど、
そういう芸術家を支えている人間にとっては、
最大の報酬は、







芸術家本人からの感謝の言葉








なんだけど、
はっきり言って、
芸術家ってだいたい謙虚じゃないのよ、








世界中が、
オレ様の才能にひれ伏すんだくらいに思っているから、
一つのイベントが終わってくたくたになってるこっちをねぎらうべき時に、








群がってきたファンの女の子をお持ち帰りしちゃったりとか・・・









というようなことは、
わかりきっているので、
芸術家を好きになっちゃダメだって思うのよ、
だけど、
そういうメンドクサイ相手でないと、
燃えないの・・・








・・・ということで、本日の結論 :






うふふ・・・
人生これで終わったりなんか、
絶対しないもん♪






今までの苦労が、
きっとこれからの恋愛で実ると思うの❤







人生、
まだ始まったばかりよん♪








転んでもただでは起きない。








Victoriaでした。


・・・
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