セックスはなぜ楽しいか (4) 男は何の役にたつのか

こんにちは。Victoriaです。

セックスはなぜ楽しいか (サイエンス・マスターズ)

セックスはなぜ楽しいか (サイエンス・マスターズ)

さて、
ジャレド・ダイアモンド教授の「セックスはなぜ楽しいか」は、
ますますお勉強の色合いが濃くなり、
ここからは歴史のお勉強。








一万年前に農業が起こる以前のすべての人間社会は、
狩猟採集社会で、
男女の経済的役割はきれいに分化。









男は大型動物の狩猟に時間を費やし、
女は植物性食物と小動物の採集、および子どもの世話に多くの時間を費やすのが決まりで、







人類学者の伝統的な見方では、
家族全体の利益をもたらす健全で協力的な戦略であると考えられてきた。









つまり、
肉の供給が男の伝統的な役割だったというわけ。








しかし、
これをうのみにしないところが理系の学者であるダイアモンド教授のすごいところで、








もし、
狩猟の目的が家族に肉を持ち帰ることであるならば、










男たちは確実に最大量の肉が手にはいる狩猟戦略を追求するはずだし、
獲物は妻子に持ち帰るはずだが、
そうだろうか?









ということで、
様々な研究を重ねたところ、









驚くべき結果が出た。








狩猟というのは、
毎日獲物が捕れるわけではないから、
手ぶらで帰る日も当然あるわけだけど、










たまにでかい獲物が捕れた分を、
一日あたりの獲得量になおして計算すると、
なんと、
小動物や植物採集だけに頼っている女性の一日あたり獲得量を大幅に下回ったのである。











さらに驚くことに、
たまに捕れた獲物を、
妻子のために持ち帰るのではなく、
その場に居合わせた人間たちと食べてしまっていたらしいということが判明。










つまり、
夫がつかまえた獲物の肉は、
決して妻や子どもの胃袋の中には入っていないわけである。









じゃあ、
男は一体何のために大物狙いをしているのか?









ということで、
引き続きダイアモンド教授は研究を重ね、
達した結論は、










<男が狩猟に出る理由>








それはね・・・でかい獲物を捕まえるでしょ?そしたら、周りにその肉をばらまくことができるじゃない?そうすると、当然、若くてキレイなメスの羨望を得ることができるわけで、やっぱ、強い男は鼻が高いってわけよ・・・そうすると、ホラ、当然、他のメスが寄ってくるわけだから(食べ物で釣るってのは古典的なナンパのテクね・・・)セックスもしやすいわけ・・・そうやってオレらは血のにじむ思いで自分の遺伝子を広くばらまいていたわけよ・・・








「男たちは家族のために狩りをした」
「男は狩り、女は採集という分業によって家族全体の利益が最大化し、集団全体でみても労働力が適材適所に配置されていた」
という伝説は幻想だったわけね・・・










・・・ということで、本日の結論 :








オレが毎日毎日一体誰のために仕事してると思ってるんだ?お前や子どもたちのためだろ、え?それを、帰りが遅いとか、出張が多いとか文句言うなんてどうかしてるよ・・っていう男の言い訳はあれ、単なる言い訳ね・・・あんなの信じちゃダメよ・・・ってダイアモンド教授が言ってるわ・・・










ちなみに、
私に関しては、
そんなこと今さら言われなくっても、
男が実質、
何の役にも立ってないってのは、
これはもう周知の事実で、
じゃあ、
なんで男が好きなのかって?









そりゃあ、
女が持ってないものを持ってるからに決まってるでしょ・・・うふ❤










Victoriaでした。




・・・

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