セックスはなぜ楽しいか (6) なぜヒトのペニスは不必要に大きいのか
こんにちは。Victoriaです。
- 作者: ジャレドダイアモンド,Jared Diamond,長谷川寿一
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
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さて、
ジャレド・ダイアモンド「セックスはなぜ楽しいか」、
あっという間に読んでしまって、
いよいよ今回は最終章、
最終章のテーマは、
「なぜヒトのペニスは不必要に大きいのか」。
ダイアモンド教授によると、
ヒトのペニスのサイズは機能的な必要性を超えており、
余分はサイズはセックスアピールのためではないかという。
例えば、
ゴリラでは、
勃起したペニスの長さはわずか3センチ、
オランウータンは4センチ弱、
ゴリラもオランウータンもヒトよりずっと大きな体をしているにもかかわらずで、
つまり、
ヒトのペニスは10センチ余分だということ。
なるほどね・・・
それは知らなかった・・・
なぜ、
ヒトのペニスは長いのか、ということを、
ダイアモンド教授はあれこれ考察をめぐらせているのだけれど、
長いほうが長時間の性交に効用があるのでは?という仮説は、
平均的男性の持続時間が4分なのに対し(マジ?4分って短くね−?これ、アメリカ人男性の平均らしいけど・・・???)、
オランウータンは15分なので、
あえなく却下。
長いほうが、いろんな体位ができるからでは?という仮説は、
たった4センチのペニスでも、
オランウータンは木にぶらさがったまま、
どんな体位でも交尾OKなので、
これもあえなく却下。
結局、
オレってすごいんだぜ!という男らしさのアピールに使われているのでは?という説に、
落ち着いたんだけど、
それも、やや???で、
というのは、
例えば、
露出狂のチカンっているけど、
目の前で屹立したペニス見せられて、
喜ぶ女は一人もいなくて、
たいてい、
朝っぱらから、
ムダにデカクなったあんなものを路上で見せられたら、
マジ吐き気催して逃げると思うんだけど、
それは、
そいつがチカンだからっていうからじゃなくて、
そもそも、
勃起したペニスというのは、
醜いものであるっていうのが、
女の正直な感想で、
男のセックスが好きだからってつきあってる場合でも、
どこが好きかって聞かれれば、
厚い胸板だとか、
たくましい腕だとか、
締まった腰だとか、
きっと他の部位をあげると思うのね・・・
それは、
ダイアモンド教授も認めていて、
で、
出た結論が、
ヒトのペニスがムダにでかいのは、
他の男性に対して誇示するためである。
男のロッカールームとか、
男湯とかに入ったことないからわかんないけど、
やっぱり、
他の男性のサイズって気になるみたいだし、
ということは、
ヒトのオスは、
想像以上に男同士の競争の激しい社会に生きてきて、
進化の過程で、
ペニスのでかい個体だけが遺伝子を残すことができ、
その結果、
たとえ「オレのって、ちっちゃいかな・・・」なんて不安がってる人であっても、
機能上必要なサイズを優に超えたデカい一物を備えている、
そういうことね・・・
・・・ということで、本日の結論 :
進化バンザイ!
Victoriaでした。
・・・
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