ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (84) 1291年 スイス独立

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、「1291年 スイス独立」








1291年8月1日、
スイスの3州が永久同盟を結び、
ハプスブルグ家から独立、









今も、
8月1日は、
スイス建国の日として祝われている。










さて、
独立というからには、
それまではどこかの国に支配されていたわけなんだけど、











ハプスブルグ家(=神聖ローマ帝国)です。










覚えていらっしゃるでしょうか、
神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ1世は、
もともとスイスに所領を持つ貴族で、











並み居る有力諸侯たちを差し置いて、
ドイツ王に選ばれたのは、
弱小貴族だったからだということを。→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (80) ヴィスコンティ家、メディチ家、ハプスブルグ家の台頭 - Victoriaの日記











しかし、
いざ、皇帝になったら、
なかなか鋭い経営手腕を発揮し、
次々と政敵らを押しのけて、











ついに、
オーストリアに広大な領地を獲得、










本拠地をスイスからオーストリアに移す。










ハプスブルグ家的には、
これは大出世で、
以後、
勢力を伸ばす大きなきっかけになったわけだけど、









王様がよその土地へ行っちゃって、
残された人民にとってはたまったものではない。









今までハプスブルグ家を支えて来てやったのに、
いい土地が見つかったからってオレ達見捨てて、
そんでもって、
オーストリアのためにオレ達に税金課すってか?
それは話がちがうんじゃないか・・・???











怒ったスイスの人たちは、
ハプスブルグ家を追い出し、
自由と自治を守るために、
永久同盟を結んだと、
こういうわけです。











国の創立の経緯からして、
非常に激しい国民性をお持ちだと思うんですが、










この後、
スイスは、
さらに激しい路線を踏襲、











傭兵国家として歩む道を選んでいきます。










おそらく、
厳しい自然環境のたまものだと思うんだけど、











スイスの方たちは、
昔から戦争にめっぽう強く、
あちこちから要請を受けて、
兵隊を供給しており、










いろんな国へ行って、
現地の軍隊に所属し、
給料を現地通貨でもらうようになり、









そうすると、
もらったお金を、
スイスの通貨に両替する必要が出てくるので、









両替商→銀行業が発達。











う〜ん、
なるほど、
そうだったのか・・・










スイスフランは、
世界で最も安定した通貨といわれているし、










世界中のお金持ちが、
スイスの銀行にお金を預けていて、
とても裕福な国というイメージがあるけど、











その起源は、
こんなところにあったんですね・・・












・・・


それで、
傭兵国家の件なんだけど、











今でも、
バチカンの傭兵はスイス人だというのは有名な話、










永世中立国として、
戦争しない宣言をしているけれども、
実は、
国民皆兵で、
徴兵制をしいており、
盤石の防衛体制をしいていることでも有名で、










ちょっと調べてみたところ、










有事の際は焦土作戦も辞さない。












例えば、
国境の橋やトンネルには、
いざという時に速やかに国境を封鎖するため、
破壊用の爆弾がスタンバッているそうで、









敵が攻めて来たら、
自爆してでも敵の侵入を防ぐ準備があるってこと???











知らなかった・・・










平和そのものの国に見えたけど、
その平和には大変なコストがかかっているということなんですね・・・










男子に兵役義務があることは、
学生の頃、
スイスからの留学生が同じクラスにいて、
なぜ留学したの?っていう話になった時、










「兵役が終わったから勉強しようと思って」









とさらっと言っていたのを聞いて、
知ったんだけど、










その話聞くまで、
彼がスイス人だなんてちっとも知らなくて、









というのは、
見かけがアジア人で、










赤ちゃんの頃、
韓国からスイスに養子として引き取られて、
育てられたそうで、











スイスには、
彼のように、
養子として引き取られたアジア人の子どもが、
別に珍しくないんだと言っていて、
そういえば、
北欧もそうだったなあ・・・と思って、










昔から、
少子高齢化が進んでいたヨーロッパの国は、
子どものいない夫婦が、
国際養子縁組制度を利用することが多いのかも・・・???







・・・

焦土作戦については、
冷戦が終結して、
だいぶ緩和されたようだけど、









2006年まで、
家を建てる際には、
核シェルターの設置が義務づけられていたとか、










スイスの男性は、
ほとんどが予備役軍人なので、
各家庭に自動小銃が貸与されていたとか、










きれいごとではなく、
常に有事を想定した平和戦略をかかげており、









他国を攻撃することは絶対しないけど、
国防のためには焦土作戦も辞さないほどの、
激しい覚悟というのは、








ハプスブルグ家から、
武力で自治をもぎとったDNAが脈々と受け継がれているからこそ・・・???









Victoriaでした。


・・・


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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記



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