手に汗にぎる?

こんばんは。victoria007です。

今日、中学生に慣用句を教えていたら、「手に汗にぎる」という表現が出てきて、
「わっから〜ん」
と生徒がのたまうので、わかりやすい例を出して説明。

<victoria007の国語教室>
「手に汗にぎる」ってどういう意味?

1 例えば、高校野球の決勝の試合を見てるとするじゃない?同点で迎えた9回裏、ツーアウト満塁。
  どっちを応援しててもドキドキするでしょ?そういうのを「手に汗にぎる」って言うのよ。
2 今日は高校入試の合格発表の日。志望校にみんなで結果を見に行って、自分の番号を探してるとき
  むちゃくちゃどきどきするでしょ?そういうのも「手に汗にぎる」って言うのよ。
3 バレンタインに好きな人にチョコ渡してコクるってなったら、前日からドキドキしない?
  それも「手に汗にぎる」って言うわね。

大人になっても似たような状況はあるわね・・・

例えば、税理士試験で問題が配られた時、「あ〜。イヤな論点出ませんように〜」って念じてる時、とか。

銀行行って、記帳して、「ちゃんと支払い落ちてるだろう〜か・・・」とおそるおそる通帳開いて見る時、とか。

浮気されてる可能性がかなり濃厚な時、カレシがシャワー浴びてるすきにこっそりケータイの着歴のぞく時、とか。

こうやって並べて見てみると、人生の一大事と思われる時でも、試合の続きをドキドキしながら見る時でも、生物学的な反応って「手に汗にぎる」程度のもので、あんまり変わらないんだな〜って。 

そう思うと、しょせん人生ってたいしたことないのかもしれないわね。

ちなみに、victoria007の今までの人生で一番の「手に汗にぎる」体験ですが・・・

忘れもしない、自動車学校の卒業試験でございます。
車校に通ってるころから、運転オンチの片鱗をいかんなく発揮していたvictoria007。

やっと卒業試験までこぎつけたんですが・・・

一番の苦手は車線変更。
卒業試験のルートでは、一番最後に車線変更がありました。

まあ、そこまでは何とかクリアしていたわけですが・・・

さあ、いよいよ車線変更だ。
手に汗にぎる、どころの騒ぎではなく、ハンドルがすべるくらい汗びっしょりになってウインカーを出して・・・

いよいよ右の車線へ・・・
と思っていたその瞬間、後ろから「ピーポーピーポー」と救急車が・・・

ええっ、
救急車?
ど、どーするんでしったっけ???

あわわ、あわわ・・・

助手席から
「ばかやろう、さっさと左へ寄らんかあ!!!」
という教官の怒号が・・・

わ、わかりました!
と、左へ寄ったら寄りすぎて、ガードレールにあわや激突!

まあ、激突は避けられたわけですが、教官によれば、
「おまえ、何考えとんじゃあ!ワシを殺す気ィか!ガードレールまで10センチもないだろうがあ!」
とマジギレされまして・・・

当然不合格。
これがトラウマになって、免許とった後も車線変更はついに得意にならず・・・

ということで、高速にのるには、入り口のところでいきなり車線変更しなくちゃなんないので、
「高速通る意外にもう絶対に他に選択肢がなぁい!」
という状況以外では高速には絶対のらないことに・・・

慣用句って、奥が深いわね。

victoria007でした。