ライフネット生命の出口社長に人生を学ぶ (2) 世界史を学ぶ意味

こんにちは。Victoriaです。


さて、
ライフネット生命の出口社長に人生を学ぶ」シリーズ、
2回目のテーマは、







「世界史を学ぶ意味」。







教科書はこちらです。

百年たっても後悔しない仕事のやり方

百年たっても後悔しない仕事のやり方









本書は、
ライフネット生命の社名とマニフェストの生みの親である、
コピーライターの小野田隆雄氏が、
2010年秋、
述べ9時間にわたるインタビューに基づいてお書きになったもので、
出口社長が自らお書きになったわけではないらしいけれども、
すべてのページに出口社長の厳密な検証と修正が入っているので、
ここに書いてあることは、
ほぼ、出口社長の口から出たことそのままだと思ってよい。









実際、
読んでいると、
どんな物事も決めつけるということをせず、
様々な意見を受け入れる懐の大きさを持ちながら、
最後は必ずご自分の考えに着地するという論の持って行き方が、
まさに出口社長のふだんのお話しぶりと同じで、
そういう意味でも、






出口社長ってどんな人なの?







と思っている人が読む入門書としては、
最適なんじゃないかと思う。









目次を開くと、


第1章 仕事について、四つの視点


に始まり、

今日からすぐに役立つ具体的な仕事のやり方てんこ盛りで、

いっぱい付せんをつけて読みたい感じなんだけれども、












実際読んでみると、

単なるノウハウ本には終わらない、

人生に対する深い示唆に富んだ内容に充ち満ちていて、









これから就活しようという学生でも、

今春、就職したばかりの社会人1年生でも、








あるいは、

日々の業務に埋没していきそうな自分を見つめ直し、

キャリア設計をやり直したいと考えているオトナが読んでも、









誰もが、

自分にとってかけがえのない座右の銘を見つけることができる、

ドラえもんのポケットのような本。








・・・


さて、

そんな本書の中で、

今回は、

歴史を学ぶ意味について語っていらっしゃる部分をご紹介したいと思います。








このエピソードは、

出口社長の他の著書の中にも登場するので、

とてもお好きな話なんだと思うけど、








出口社長が日本生命で海外進出を試みていた時期、

会社で戦略転換があったため、

俗に言う「左遷」を経験なさったことがあって、








左遷っていっても、

部長から部長なんだから、

エラいことには変わりはないんだけれども、








その時、

出口社長が心のよりどころにしたのが、






ハーリド・イブン・アル=ワリード。







イスラーム初期の武将(592〜642)なので、

もしかしたら講義の中でお話になったかもしれないと思い、

ググってみました、







Victoriaの日記を。







うん、

最近では、

自分のブログが用語集代わりに使えて、

とっても便利♪







そしたら、

なかった・・・







う〜ん、

こんなにお好きなエピソードなのに、

講義ではあえて触れられなかったのね・・・








多分、

話し出すと止まらなくなっちゃうからなんじゃないかと思うけど、








それで、

ハーリド・イブン・アル=ワリードなんだけど、









この人は、

ムハンマドが「アッラーの剣」と称えたくらい、

すばらしい武将で、

サーサーン朝ペルシアや東ローマ帝国と戦い、

イスラム帝国の大躍進を支えた、

最大の功労者。








ちなみに、

彼のことを「アッラーの剣」とほめたたえたムハンマドとは、

敵対する関係で、

ムハンマドの息子はハーリドに討たれて戦死している。







それでね・・・







人間、

才能があって優秀だっていうだけで、

人生バラ色にはならないっていうのが世の常で、








ハーリドの鬼門は、








上司。








彼が使えていたのは、

カリフ(イスラム帝国の国王)だけど、








初代カリフのアブー・バクルは、

絶大の信頼を寄せていたんだけど、









彼の死後、

二代目カリフになったウマル・イブン・ハッターブとの関係は、

最悪。







たぶん、

ハーリドが優秀すぎるから、

煙たがられたんだと思うけど、










アブー・バクルが死んで、

カリフが交替した日というのが、

ハーリドが東ローマ帝国軍との戦いに圧勝し、

イスラム帝国バンザイというお祝いムード一色だった日。








まあ、

言ってみれば、

日本シリーズで優勝したチームの監督が、

ビールかけやってる最中に、

「監督、悪いんですが、今日限りであなたは解雇されました」

って言われるようなものだな・・・








出口社長は、








「ハーリドに比較すれば、まだましだ」







そう言い聞かせて、

クヨクヨするのをスパッとやめたそうです。







・・・



さて、

Victoriaの日記では、

出口社長の講義録のまとめもしていますが、

メインの話題は、







恋愛。








恋愛の話題の時のみ、

読みにきていただいている方も多いのではないかと、

そう思っていました。









しかし、

昨日、

ある女性の方からメッセージをいただきまして、








内容は、

恋愛相談だったんだけれども、







それに続いて、

このようなお言葉が・・・






>>歴史のお話すごくわかりやすくて息子にも読ませたいと思っています。

学校の先生もこれぐらい楽しく教えてくれていたら、今の私ではなく、もっと何か別の方向からも考えられる人間に育っていたかも・・・<<






これを読んだ時、

歴史を学ぶ意味というのはこれだとヒザを打ったのね。








出口社長は、

これからの日本を背負ってリーダーシップを発揮する人材に歴史を学んでほしいと思って、

おもにビジネスパーソン中心に講義をなさっているけど、

(たまたまそういう方が集まったという偶然だと理解していますが)







本当に、

切実に歴史を学ぶべきなのは、

子育て中のお母さんだと思う。







子育てしていると、

右か左かを迫られる選択の連続で、







特に、

前例(母親はどうしてくれたかな?ってこと)がそのまま通用しない今日このごろ、

選択の基準がぶれまくりで、

悩みながら子育てしているお母さんって多いと思う。








そんな時、

歴史上の人物が、

どういう状況でどういう選択をし、

その結果、どうなったかっていう知識は、

とても役に立つはず。








また、

子どもの宿題をみてあげるのは、

お父さんよりも圧倒的にお母さんの役割だから、









子どもの歴史の宿題をしながら、

ひとつひとつのエピソードの意味や背景について、

おもしろく語れるお母さんがいれば、

子どもが歴史を見る眼も絶対違ってくるはず。









出口社長が歴史を語る時、

例えば、

戦国の武将が現代の世の中で生きていたとしたら、

どんなタイプの経営者だったか、

っていう風なとらえ方をなさることが多く、

それはずっとビジネスの社会で生きてこられた出口社長の生き様そのものが投影された見方だと思うんだけど、











私の場合は、

同じエピソードでも、

その時、

その武将の家族はどうしていたのか、

もっというと、

妻や愛人はどう思っていたのか、

女としての幸せはあったのか、

っていう風に想像がふくらんでいって、

考え出すと止まらなくなっちゃうんだけれども、

(例えば、これとか→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 3 (13) 武則天 VS 楊貴妃 二人は幸せだったのか? - Victoriaの日記










そういうのって、

いろいろ恋愛で悩んだり、

人生でつまづいたりすることの多い今だからこそ、

身にしみるっていうか、








高校生の時だったら、

「ふ〜ん・・・」

で終わってた話だと思うのね。








・・・ということで、本日の結論 :







大人の女性が歴史を学ぶ意味 : 男で人生誤らないようにするため。








Victoriaでした。


生命保険



・・・


ライフネット生命の出口社長に人生を学ぶ バックナンバーはこちら。
ライフネット生命の出口社長に人生を学ぶ (1) Victoria、出口先生に弟子入りする - Victoriaの日記


ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 1」バックナンバーはこちらです。
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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ 続編 (25) 総集編 AD元年〜500年の世界 - Victoriaの日記
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