性欲の科学 (1) 暗い小部屋で何が起こったか

こんにちは。Victoriaです。

さて、
今日から新しいシリーズ「性欲の科学」をお届けします。







今回の教科書はこちら、

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

「性欲の科学」。






これは、
オギ・オーガスとサイ・ガダムという、
二人のアメリカ人認知科学者が、
「性的欲望と欲情を生み出す脳のソフトウェアは、どんなしくみになっているのか?」
ということを調べるため、
2009年7月から2010年7月の間に、
検索エンジン「ドッグパイル」に入力された検索ワーズ約4億語句を収集、
そのうちのおよそ5500万(13%)の語句が、
エロチックコンテンツを探すものだったという調査に基づいていて、
まさに、









ネットはポルノのためにある。


















これまでに行われた性の研究では、
アンケート調査でデータを集める方法が主流だったため、
対象にかたよりが出たり、
どこまで正直に答えてもらえるのか?という問題があるだけでなく、
様々な団体から「そのような調査はいかがなものか?」という圧力がかかったりして、
なかなか研究が進まなかったのだけど、











ネットを使えば、
男性だけでなく女性も、
自由に官能的楽しみを追い求めることができるようになり、
欲しいものをピンポイントに指す言葉を検索エンジンにかけるから、
それを分析することで、
性の実態が明らかになったというわけである。









確かに、
ネットには、

  1. 匿名性
  2. アクセスのしやすさ
  3. 手頃な価格


という三要素があるから、
誰にもばれずこっそり楽しむにはぴったり・・・








・・・



さて、







「人は、覆面性がきわめて高い状況に置かれたら、何をやるか?」









を知るために、
心理学者ケネス・ガーゲンが1973年に行った実験があって、
なかなか興味深いのでここでご紹介。










お互いにまったく素性を知らず、
また、実験が終わった後も顔を合わせることはないという状況下で、
見知らぬ男女5人ずつ総勢10人が、
真っ暗な小部屋に入れられた。







被験者は何をしたか?








最初は話をしたが、
すぐに会話は途切れ、
すると、ほぼ全員がまわりの誰かに故意に触れ出し、








そのうち抱き合い始め、、
一人の男性は5人の女性全員とキスしたという。










その時の状況を、
後でその男性が語ったところによると、










座っていたら女性がやってきて触り始めたので、
お互いの体をまさぐりあい、
抱き合い、
キスをして愛情を表現した。
ボクたちはその気持ちを他の人にもあげたくなったので、
女性が離れていき、
次の女性と入れ替わった。










う〜ん、
なるほど・・・










真っ暗闇の小部屋にいれられ、被験者の80%が性的興奮を覚えたと告白している状況下でありながら、
何もしない男がいたってことだな・・・女は全員が一人の男性とキスまでしてるのに・・・









さんざんおいしい思いをした男性は、
お金を払ってでももう一度その小部屋に入りたいと後から言ったらしい。









・・・ということで、本日の結論 :






素性が一切知られる心配のない状況で自分の性的欲望を自由に表現するのは男よりもむしろ女。









Victoriaでした。