ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (15) メルフィ勅令(皇帝の書)

こんにちは。Victoriaです。

2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「メルフィ勅令(皇帝の書)」。








第5回十字軍で、
敵の大将アル・カーミルと和議を結び、
聖地を一時的にではあるが回復してイタリアに帰って来たフェデリーコ2世を待っていたのは、
教皇グレゴリウス9世の軍隊。








フェデリーコの留守中に、
イタリアの都市を占拠していて、









そもそも、
フェデリーコ2世が十字軍遠征に加わったのは、
グレゴリウス9世の命令に従ったんじゃなかったっけ・・・???










グレゴリウス9世も、
当時は法学者として知られた有能な教皇で、
生涯を通じてフェデリーコ2世とは、
教皇 VS 皇帝の仁義なき戦いを繰り広げている宿敵なんだけど、








調べてみたところ、
大変な長寿で、
1143年生まれ1241年没、










98歳まで生きた???










しかも、
亡くなる直前まで、
フェデリーコ2世とのガチの戦いを繰り広げていたようで、










やっぱり、
長生きの秘訣は、
執念を燃やして生きるってこと・・・???









しかし、そこは、
ケンカに強いフェデリーコ2世、
帰国するやいなや教皇派の軍隊を蹴散らすと、
さっさと講和を結び、
結果的に神聖ローマ帝国の領土は増えたので、
この勝負、フェデリーコ2世の勝ち!










そういう経緯があって、
1231年にメルフィの会議で発布したのが「皇帝の書」と呼ばれる法令集で、
これは、
ローマ法以降初の大法典であり、
これによって、
強力な中央主権体制が築かれた。









内容をみてみると、






  • 都市・貴族・聖職者の権利制限
  • 司法・行政の中央集権体制確立
  • 税制・金貨の統一

中には、



  • 役人に対する不敬・賄賂の禁止


なんていうものもあり、
つまり、
役人に対する賄賂が横行していたというわけね・・・









フェデリーコ2世は、
法令を定めるだけにとどまらず、
国民に周知徹底をはかるため、
各地で会合を開いたり、
行政長官を任命したりとぬかりがない。










賢い王様というのは、
生涯を通じて忙しく働くものなのだと、
ここまででまだフェデリーコ2世の生涯の半分くらいだということに気づいて、
軽くめまいを起こす私・・・









1231年、
「皇帝の書」を発布した時点で、
フェデリーコ2世は37歳。










どこまで行くんだフェデリーコ・・・???










Victoriaでした。



・・・


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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記









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