自治体事業仕分け 傍聴レポート 誰が得をしたのか編

おはようございます。victoria007です。

さて、自治事業仕分けの傍聴に行って
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三つの事業が仕分けられるのを見ました。

思っていたよりも議論が白熱し、それなりにおもしろくはありました。

が、しかし・・・

仕分けられる立場になったら、あれは、耐えられませんね。

たとえば、たった2,000円の補助金をもらったばっかりに、
「あんたたちの危険度を数値で表すといくらか」
「生命保険の掛け金だって危険度で出しているんだから、もう、わかっているんだぞ」
「家族を犠牲にするのは消防だけじゃない」
などと、プライドをふみにじられる発言を聞かされる羽目になった消防さんたち・・・

きっとあの日は夜みんなでやけ酒飲んで、仕分け人の悪口でもりあがったにちがいない。

観光協会さんにしても、そこでお勤めしてる人たちはちゃんといるわけです。
その人たちにとっては、こんな30分くらいの議論であっさり自分たちの職を失うんじゃ、納得できないでしょう。
だって、就職した時からずっと同じ事やってただけなんだから。

市のほうもそのへんはよくわかっていて、
「これで決定ではありません。今回の仕分けの結果も踏まえて、来年度の予算編成までに詰めます」
とくぎはさしていました。

victoria007の意見は、これは、市長のパフォーマンス勝ちですな。

自治会にしても消防さんにしても、日ごろお世話になっていることがよくわかっているから、市としては、厳しいことが言えない。

しかし、しがらみのない外部の人間ならば、何でも言えますから、仕分け人にきついことを言わせておいて、まず、ショックを与えておく。

そして、日を改めて、じゃあ、来年どうします・・・って話になったときに、仕分け人よりは自治会側に立った意見を言えば、何もなくて言うよりは、ずっと市長の意見が通りやすいでしょう。

つまり、そこまで市の財政はひっ迫しているってことです。

リーマンショック以後、トヨタもホンダも軒並みクビきりしてますから、失業して生活保護受ける人も増えたし、第一、法人税がガクンと減ったしね。

構想日本は、そういう市長と利害が一致したから選ばれただけであって、あの仕分けの結果をどこまで生かすかは、市長の皮算用にかかっているとみた。

やっぱり、一番の策士は、政治家であった。

victoria007でした。