突破する力 岡田武史

こんにちは。Victoriaです。

2010/12/20朝日新聞GLOBE 8面のインタビュー「突破する力」は、岡田武史前監督でした。

W杯から6ヶ月がたち、「もう昔のことは忘れた」ととぼけながら、苦境を振り返っています。
忘れないように書き留めておきたい言葉でしたので、ここに記しておきます。

「考えても考えても結論は出ない。この選手を使えば勝つ確率が55%で別の選手なら60%、なんて数字はない。最後は勘。経験を積むと理屈より勘を優先する勇気が出てくる。周囲の目や評価なんて余計なものを気にしたら勝てない。素の自分になって、明日死ぬとしたらおまえはどうするんだ、と自問する。最後に開き直れるかどうかは、どん底を知っているかどうかだ」

「全力を尽くして負けたら力がなかったということだ。それ以上はしょうがないとふっと思えた。あのとき、押しつぶされそうな重圧や逆境を克服する遺伝子にスイッチが入った気がした」
今は、監督業をいったん封印し、来春をめどに、NPOか財団法人を立ち上げ、環境問題と野外活動、さらにサッカーを組み合わせたプログラムを作り、子どもたちに様々な経験を通して生きる力を身につけさせたいとお考えになっているようです。

「これだけ豊かな日本で自殺者は年間3万人を超える。人間が本来持つはずの生存意欲を失ってきていないか。社会を変えることはできなくても、今の社会に適応できる人間を育てることはできるのではないか」

「重力がなければ、骨も筋肉もだめになってしまうのと同じで、困難や挫折を乗り越えるような体験を与える場が必要なんだ」

W杯のミーティングのたびに「本気でベスト4を目指してみないか」と呪文のように問い続けた監督。

「勝負の神様は細部に宿るという。必死でやっていると不思議とごほうびをくれるもの」

Victoriaでした。
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