RosettaStone(ロゼッタストーン)体験記(1) 印刷教材がなく、徹底的に発音・リスニング力を鍛えるシステム
こんにちは。Victoriaです。
さて、先日、RosettaStone(ロゼッタストーン)体験版をお試ししてみたVictoria・・・(RosettaStone(ロゼッタストーン)を試してみた - Victoriaの日記)
善は急げと早速注文したところ、即届きまして、学習開始しました。
今日で三日目。すでに、レベル1のユニット1を終了しましたので、ここで、使ってみた感想をまとめてみたいと思います。
これから、RosettaStone(ロゼッタストーン)を購入しようかと迷っていらっしゃる方のほとんどは、英語版の購入をお考えだと思います。
私は、ポルトガル語(ブラジル)を使っていますが、システムは基本的に同じだと思うので参考にしてみてください。
<RosettaStone(ロゼッタストーン)には印刷教材がない>
宅配で教材が届き、開封した時の驚き・・・
教材が、ない?
ハイ、教材は、CD-ROMのみ。
印刷教材は一切なし。
今は、どの会社の語学教材を買っても、音声教材がついてくるのは当然ですが、普通は、教科書があって、それに沿ってCDとかDVDを使っていくっていうのが、基本的な使い方だと思います。
印刷教材一切なしで、ほんとにできるのか?
よっしゃあ!
Victoria、自らを実験台にして、できるのかどうか、試してみようじゃないか!
・・・ということで、早速学習開始。
<文法的な説明一切なし>
CD-ROMをインストールすると、早速レッスン開始。
レッスンは、いきなり、写真と文字が目の前に出てきて、音声も出てくるので、指示されるままにいっしょに発音することから始まります。
文法的な説明は一切なし。
日本語の意味の説明なども、もちろんなし。
最初は簡単な単語とかあいさつレベルだから、それでも問題ないっていえばないけど、実際、これじゃあ、ついて行けない人もいるはず。
例えば、ポルトガル語は男性名詞・女性名詞の区別があって、そういう知識がある程度あればついて行けるけど、外国語は英語しか知らない人がいきなりそれぞれ別の冠詞をつけて発音しろって言われても、とまどうだろう。
世界中で、RosettaStone(ロゼッタストーン)は結構売れてるらしい。
元が同じ言語群のヨーロッパ系の人たちは文法的な説明なしでも感覚的に理解できるからいいけど、日本人にはちょっとどうかな・・・
<スピーチ解析機能付きで、正しい発音ができるまで先に進めないシステム>
これはすごいなと思ったのは、指示に従って発音すると、フィードバックがあること。
正しい発音ができれば次の問題に進むけど、発音が間違っていると、正しい発音に直せるまで、何回でもフィードバックがある。
ただね・・・
これも、よしあしだなあって思うところがあって。
子どもなら、自然に正しい発音をまねすることができるけど、大人になってから新しい言語を学ぶ時、すべての人が問題なく正しい発音をまねできるかといえば、決してそうではない。
特に、日本語には存在しない音だと、絶対に無理な場合もある。
それを、何回繰り返しても、
「間違ってます」っていう信号が出たんじゃ、なえちゃう人も多いはず。
目の前に先生がいて、その先生の口を見ながらまねするとかだったらまだなんとかなるけど、耳で聞いただけで瞬時にまねするっていうのは一種の才能だから、音声解析機能はRosettaStone(ロゼッタストーン)の最大のウリでもあるんだけど、日本人にとって意外にネックになるかもしれない。
<プログラムは自分の出来に合わせて作成される>
レッスンは、基本的にユニット1→ユニット2→ユニット3・・・というふうに、段階的に進んでいくが、各ユニットごとに、発音は何点、文法は何点・・・と点数化され、100点が取れるまで、何度も同じレッスンを繰り返しやることになる。
次にこれをやりなさい・・・みたいなのは、すべて自動的に提示されるので、自分から前のユニットに戻って復習しなきゃ・・・などと考える必要なし。
すべてが理解できて、正しく話せるようになってはじめて、次の段階に進んでいく。
独学だと自分がわかっているのかいないのかがわからなくて、次に何をすればいいのか迷うことがあるけど、そういう心配はなし。
ただ、同じことを何度も繰り返しやるので、なかなか前に進めない人の場合は、飽きてしまうかもしれない。
実際、何度発音をやり直しても前に進めない時には、ちょっといらっとくることも・・・
<RosettaStone(ロゼッタストーン)が向いている人はこんな人>
1 全くの初心者で、その言語に対する知識がゼロ。なおかつ、文字に頼らず、感覚的に覚えることに抵抗のない人
例えば、中学・高校時代に英語は大キライで、単語も文法もほとんど覚えていない。だけど、まねしてしゃべることには抵抗がなく、理屈抜きで素直に覚えていける人にはすごく向いているといえる。
このタイプの人は、日本人にはあまり多くない。
大人になってからだと、どうかな・・・全体の1〜2割くらいの方がこのタイプ?
英語そのものを学ぶことが目的ではなく、例えばスポーツをやりたいからとか、ダンスをやりたいからって英語を学び直す人で、割と短期間でしゃべれるようになる方がいる。
そういう方は、とにかく無心にしゃべることを繰り返して、音から言葉をものにしていく感じ。
理屈じゃなくて、とにかく通じる英語を身につけたいんだ・・・という人には、RosettaStone(ロゼッタストーン)は向いていると思う。
2 すでに文法や単語の知識があり、あとはしゃべるレッスンだけが足りない人
受験英語を極めた方に多いが、英字新聞がすらすら読めるほど知識はあるのに、瞬発的に英語が口をついて出てこない・・・という悩みのある方は、一度リセットして、かなり簡単なレベルからやり直したほうがいい場合が多い。
そういう方は、RosettaStone(ロゼッタストーン)で、感覚的なレッスンを積むと、劇的に伸びるかもしれない。
しゃべるスキルは、しゃべることによってのみ伸びるわけなので。
<RosettaStone(ロゼッタストーン)の欠点>
印刷教材が一切なく、文法的な説明や単語の意味などが一切示されないので、よほど語学にセンスがある人以外は、途中で不安になるかもしれない。
印刷教材では会話力は身につかないのはたしかだけど、記憶の定着という意味で、文法的な裏付けというのは、特に大人の学習者にとってはとても大切。
結論 : 会話力はRosettaStone(ロゼッタストーン)で伸ばせるけど、読解力も身につけたい人は、他の教材を使って補っていく必要あり。
実は、RosettaStone(ロゼッタストーン)には、オンラインセッションというのがあって、ネイティブスピーカーのコーチとオンラインで会話の練習ができるらしい。
レベル1のユニット1を終了したら、オンラインセッション予約の権利が出たので、早速予約しました。
そちらを体験したら、すぐレポートしますのでお楽しみに。
以上、VictoriaのRosettaStone(ロゼッタストーン)体験記(1)でした。