ヴァギナ (7) クリトリスの機能

こんにちは。Victoriaです。

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

さて、「ヴァギナ 女性器の文化史」によれば、
1998年8月は歴史上はじめてクリトリスが世界的なニュースになった記念すべき時で、



クリトリスは頂部と体部と脚部からできていて、
解剖学教科書に書かれているよりも少なくとも二倍の大きさがあり、
ほとんどの人が考えているより10倍も大きい



ということを、オーストラリアの泌尿器と外科のチームが発表したそうですが、



そんな、何を今さら・・・



解剖学の先生たちというのは、

クリトリスをしげしげと見たことがなかったのだろうか?



てか、
生身の女性が、自分の目の前で
感じて大きくなってるところを見ないと、
わかんないわよね、ホントのサイズって・・・



・・・
クリトリスの機能については、
すでに17世紀にド・グラーフという解剖学者が、



クリトリスの機能は、眠っている性感を呼び覚ますことで、
もしクリトリスに快感と情熱を感じる敏感さがなかったら、
9ヶ月にわたるうんざりする妊娠と、
苦痛に満ち、時には命を失うこともある出産と、
苦労が多くわずらわしい子育ての仕事を引き受けようという女性はいないだろう

と書いている。



女性のオーガズムのために、
クリトリスがいかに重要かっていうのは、
Victoriaの日記では何をいまさらという常識のレベルの話なので、
ここでは繰り返さないけれども、
(例えばこれ→フィンガーセックス(2)女の子がオナニーする理由 - Victoriaの日記


クリトリスは苦難の歴史を歩んでいて、
たとえば、19世紀のイギリスでは、
クリトリスを取り去れば、
子宮出血、ヒステリー、マスターベーションによる精神疾患(ナニそれ?)といった、
さまざまな疾患を治すことができるという理論によって、


クリトリデクトミー(クリトリス切除)


が行われていた。


また、今日の世界でも、
1億から1億3200万人の女性が慣習として性器切除を施されている。



この、残虐きわまりない行為がいまだにされ続けている理由は、
女性のセックスをコントロールしたいという男性の願望の表れで、
その裏には、


女性のヴァギナは、コントロールしないとどこへ行って父親のわからない子どもを産むかわかったもんじゃない


という、男性が共通に持つ恐怖があるとかで・・・



何で、そういう方向に考えが行くのかしらね?
女性のセックスをコントロールするためにクリトリスを取っちゃったら、
自分とのセックスでもイケなくなっちゃうわけでしょう?
そんな変なことしないで、



男がセックスのテクニックを磨かんかい!!!!!



・・・

古来、女性器を尊重してきた社会もあって、
ポリネシアのマンガイア島の人々は、
女性生殖器に敬意と賞賛の念を抱き、
その証拠に、クリトリスやヴァギナを表す言葉がたくさんある。


島では、女の子も男の子も大人からセックスについて教えられる。
特に、男の子には、



自分が達する前に女性に複数のオーガズムを得させる方法




というのが伝授され、



自分が一度イク間に、
女性に三度のオーガズムを与えるのが男性としての基本的な能力だ




とたたきこまれるらしい。


それができない男性は、



怠け者で、

ペニスをムダに使っていて、さび付かせている



と考えられている。



すばらしい!!!!!



Victoria、ポリネシアに移住しようかな・・・



・・・ということで、本日の結論 :



男は、自分が一度イク間に、
女性に三度のオーガズムを与えることができてはじめて一人前と心得よ。




Victoriaでした。


・・・
「ヴァギナ」バックナンバーはこちら。
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