ヴァギナ (9) スカートまくりの真相

こんにちは。Victoriaです。

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)

ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫)


さて、みなさま、
愛のシンボル「ハート」は、
実はヴァギナの形を表しているということをご存じでしょうか?


なんとなく、「ハート」っていう単語は心臓を意味するから、
心臓の形?って思ってしまうけれども、
心臓の形は、全然、ハート型じゃないらしいから。



ウソだと思う人は、
今度、ナニするときに、
しっかりヴァギナを観察してみてくださいね。



ほかにもヴァギナを表すものはあらゆるところにあって、
例えば日本の神社の鳥居、
あれは、この世とあの世の通り道である女性の生殖器を象徴しているとか、


地方にいくと、
おみやげ物として売っている「子安貝」、
あれは、「楽に子どもを産む貝」という言い伝えがあり、
ヴァギナのシンボルとされているとか、


ヴァギナはすべてがそこを通って生まれてくるわけだから、
再生思想と密接な関わりがあり、
様々な宗教で崇拝のまととなっている。


旧石器時代の人たちは、
生殖力を何よりも重要だと考え、
豊穣のシンボルとしてヴァギナを表現した芸術作品を数多く残した。


この時代のヴァギナはポルノグラフィーの対象ではなく、
あくまでも生殖力を強めるための信仰の対象で、、
例えば、日本では、昔、
女陰の形をした石のそばで遊ぶことを子どもたちにすすめていた。


女性の生殖器を表すシンボルとして、
いくつもの文化で共通して「三角形」が用いられている。


三角形といえばギリシャピタゴラスだけれど、
三角形を聖なるものとみなし、
女性の創造的な力を象徴するものとして崇めてきた文明は多い。


本書によると、
このようにして、
ありとあらゆる手段を使って、
ヴァギナを大切にしなさいというメッセージを伝えてきた名残が、
「スカートまくり」の儀式であるらしい。


今でも、
世界各地で、
自然の脅威を鎮めたり、
魔除けのために女性がスカートをまくってヴァギナを見せるという風習が残っている。


歴史の父として名高いヘロドトスはエジプトを旅し、
女性が性器を見せる祭りを目撃して仰天、
その行為に「アナ・スロマイ」という名前をつけている。
ヘロドトスについてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (1)出口社長にはじめてお会いする - Victoriaの日記
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ (16)たった13年で世界帝国を築いたアレクサンドロス大王 - Victoriaの日記



というふうに、
歴史的に見れば、ヴァギナというのは決して隠すものではなく、
命をつないでいく源として人々に崇められ続けたものだったわけで、



男子が女子のスカートを見ればまくりたくなるとか、
ヒマなオッサンが電車の中で女子高生のスカートの中を盗撮したりすることは、
セクハラだ何だといって騒ぎ立てるべきものではなく、
DNAに素直に従ってるだけなわけで・・・




・・・ということで、本日の結論は、先史時代のメッセージでしめくくりたいと思います。


女性の性器はあらゆる新しい命の源。
わたしたちはみなそこから生まれてきた。
だから女性のヴァギナを罵ったり汚したり傷つけたりしてはならない。



Victoriaでした。



・・・
「ヴァギナ」バックナンバーはこちら。
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