クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 八田隆氏は何と戦っているのか?

こんにちは。Victoriaです。

さて、クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件でたった一人告発された八田隆氏の、
第2回公判が4月11日に行われるそうで、





「第2回」というからには、
第3回、第4回・・・とこれから続いていくんだろうな、と思うと、
ちょっと気が遠くなる感じ。





起訴した側の検察のみなさんや、
そもそも、検察にゲタ預けてあとはバックレてしまった国税庁のみなさんは、
お仕事の一環でなさっていることだから、





この公判が永遠とも思われる長い長〜い年月をかけて、
じりじりと進んでいるのか、
足踏みしてるのか、
はたまた途中で進路を見失うのか、
周りで息をつめて見守る人たちには、
全然ピンと来ない動きを見せている間も、







子どもの入学式があったり、
家族で旅行に行ったり、
孫が生まれたり、







あるいは、
人事異動で昇進なさったり、
定年で退職なさって悠々自適の生活をお始めになったり、
ヤメ検として一国一城の主となって、
これまでとは逆の立場で公判にかかわるようになったり・・・







つまり、
全然普通に、
平和な暮らしをしているというわけだ・・・






もちろん、お国のために汗をながしていらっしゃるわけだから、
それは、当然なんだけど・・・






<八田隆さま>
Hold on!です。







・・・



クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件については、
昨年12月に八田隆氏が起訴されてから、
今年2月の初公判まで、
ずっと見守り続けてきたので、
全くの部外者ながら、
経過にはアップトゥーデートについていっている方だと思うんだけど、







ただ、
ひとつだけ、よくわからないことがあって、






もしも、有罪ってことになったら、
八田隆氏は収監されてしまうんですか???





・・・


「私たちの仕事は、あなたを告発することです」






事情聴取が始まっても、
一向に事態は進展の気配を見せず、
業を煮やした八田氏が何度も何度も掛け合って、
やっと実現した国税庁査察部との面談で、
統括官というエライさんがこう言い放ったそうだけど、
(ここらへんの経緯は、田中周紀「国税記者 実録マルサの世界」に詳しい)







査察部の仕事が八田氏を告発することだとすると、
検察の仕事は何?







八田隆氏を、
塀の中に閉じこめるっていうのが最終的な目標???







・・・



どんな仕事でも、
最終的な落としどころっていうのはあって、







双方の利害が対立して膠着状態に陥っているかのように見える事態も、
いつかは必ず決着するっていうのは、
どこかの時点で手を打って、
お互い深い傷を負う前に撤退するっていうのが、
大人の仕事のやり方だからだけど、







検察がどこらへんで手を打つつもりなのか、
私にはさっぱり・・・







もしかして、
これはゼロサムゲームか・・・???








つまり、
八田隆氏は、






無罪を勝ち取って第2の村木厚子さんになるか、
実刑くらって第2のホリエモンになるか、







そのどちらかってこと?







無罪になったら、
当然、村木氏のように、
国家賠償を請求なさるんだと思うんだけど、








もしも、ホリエモンのように収監されてしまったら、
2〜3年は出て来れないわけでしょ?







ホリエモンほどの学習能力の高い人が、
2年も塀の中にいて手ぶらで出てくるとは思えず、
もともと備えていた多彩な才能に、







クサイ飯食った度胸と、
底なしの刑務所人脈







がプラスされたら、
どんなことになるか、
今から楽しみにしてるんだけど、








最近では、
早速本もお書きになったようだし、

刑務所なう。

刑務所なう。








個人的には、
もしも、自分の男が刑務所入ったら、







面会には、
必ず朝から美容院行って、
和服をビシッと着付けてもらって、
嬉々として行くと思う・・・うふふ・・・







・・・


八田隆氏のブログを拝見すると、
ご自分でもそこらへんのことは当然覚悟なさっているようで、







最大損失は、
前科+重加算税・罰金+社会的信用の喪失+再就職の機会損失







とお書きになっていて、
おそらく冒頭の、







前科







が、
これからの公判次第ってことになるはず。







八田氏は、
すでに修正申告には応じており、
悪質な脱税だと見なされれば、
さらに罰金が課されるわけで、
結構な額になると思うけど、
それはもう準備なさってるはず。







私は、
ホリエモンの事件は、
裁判の勝ち負けで言うとホリエモンの負けだけど、







人生の勝ち負けで言うと、
ホリエモンは勝ったと思ってる。






きっとシャバに出てきた瞬間から、
次の目標に向かって走り出すはずだから。







ホリエモンの場合は、
家族関係で心配なことも少なそうだし、
塀の中で身体さえ壊さなければ、
きっと大丈夫。








だけど、
八田隆氏の場合、
裁判に勝てばいいけど、







もしも、
裁判で負けてしまった場合、








人生の勝ち負けでも負けないようにするために、
どうすればいいか、
まだ、道筋が全く見えない感じがする。









原因は、






おそらく検察自身が、
落としどころを組織全体で明確に共有できているわけではない





からで、






ひょっとして、
見切り発車?





八田隆氏は、
弁護団とタッグを組み、
敵の手の内が読めない状態で、
それでもありとあらゆる可能性を考えて、
万全の準備を整えていらっしゃると思うけど、







敵の出方がわからない戦いっていうのは、
ゲリラ戦と同じで、
消耗が激しいよね・・・








・・・



ということで、
第2回公判で、
何かものすごい進展があるとはとても思えないんだけれども、







せめて、
どこらへんに落としどころがあるかくらいは、
情報開示するのが、
国の機関としてのつとめなんじゃないでしょうか???







検察のみなさんが、
牛丼食ったり、
ジム行ったり、
愛人とナニしてる間にも、








家族も含めた人生まるごと人質にとられて、
それでも誠実に対応なさってる方がいらっしゃるわけだから、








もとはといえば、
取り損ねた税金を取ってくればそれで済むだけの話だったはずで、







もっとシンプルに仕事しようよ・・・






・・・ということで、本日の結論 :







せめてちゃっちゃと裁判終わらせる方法ってないの?







Victoriaでした。



・・・
クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 バックナンバーはこちら。
田中周紀 「国税記者 実録マルサの世界」 (5)クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 - Victoriaの日記
クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 - Victoriaの日記
クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件 初公判のまとめ - Victoriaの日記
Tシャツプロジェクト - Victoriaの日記
ガリガリ君なう - Victoriaの日記


参考文献はこちら。
田中周紀 「国税記者 実録マルサの世界」 (7)総集編 - Victoriaの日記
大村大次郎 「バレると後ろに手が回る 脱税のススメ」 (9)総集編 - Victoriaの日記
大村大次郎 「決算書の9割は嘘である」 (4)総集編 決算書のウソを見抜くコツ - Victoriaの日記

国税記者 実録マルサの世界

国税記者 実録マルサの世界

バレると後ろに手が回る脱税のススメ

バレると後ろに手が回る脱税のススメ

決算書の9割は嘘である (幻冬舎新書)

決算書の9割は嘘である (幻冬舎新書)