婚活に疲れて (1)誰かのことを好きになるプレッシャーから逃れたい

こんにちは。Victoriaです。

いつも、
ビシッとスーツにハイヒールで、
さっそうと歩いてるお姉さんが、





あなた、誰?





って感じで、
彼女だって気づかず通り過ぎてしまうくらいに憔悴してて驚いた。








ど、どうしたの?







「婚活に疲れて、ウツなの。
もう、人生なんもかんもイヤ・・・」







って言って、
涙をタオルでぬぐいだしたので、
(いつもなら、ピシッとアイロンかかったハンカチなのに)
あわてて話を聞いてきた。







婚活って、
何、したの?







「お見合いを数え切れないくらいした」






お見合い!







う〜ん、
それは消耗するかも・・・







私も、
お見合いには最も遠いタイプでありながら、
狡猾な母親の術中にはまって、
何度かやらされたことが・・・








あれってね・・・
ホント、
傷つくのね。







何が傷つくって、








断る正統的な理由っていうのを、
お互い必死でねつ造するわけなんだけど、







人間、
全くのウソってのは、
なかなかつけないもの、






たとえ、
とってつけたような、
苦し紛れのウソであっても、
そこに一抹の真実はあるわけで、







なんでわざわざ、
長い人生の中の、
ホンの一瞬、
すれ違ったにすぎない赤の他人に、
そこまで言われなければならないのか・・・???










「何となくピンと来ないから」
で、
十分ではないか・・・???








・・・


彼女が涙ながらに語ったところによると、
婚活の何に疲れたかというと、







常に誰かのことを好きにならなければならないプレッシャーに押しつぶされそうで、
もうダメ・・・









う〜ん、
そっかあ・・・







誰かのことを好きにならなければならないというあせりが、
プレッシャーになるというのは、
新しい発見だ・・・








でも、
そういうプレッシャーに疲れている人って、
実は多い気がする・・・









彼女は、
就職してから、
大学院に入り直し、
会社をやめずに、
大学院に通えるようにと、
会社の就業規則を変えさせてしまったくらい、
パワフルな人で、








がんばって、
勉強と仕事を両立し、
晴れて大学院を卒業した後は、







そこで勉強した知識をフルに生かして、
専門職としてバリバリ働いていて、








たぶん、
会社の中では、
女性社員の希望の星的存在で、








Victoriaと長年のつきあいがあるにもかかわらず、
一度も恋バナをしたことがないという、
希有な存在。








その彼女が、
流れる涙をぬぐおうともせず、








「もうダメ!
SOS!」






って言うんだから、
はじめは具体的に何かあったのかと思ったんだけど、








具体的に何かがあったんなら、
まだよかったのかもしれない、







だって、
その問題に対処するっていう目標ができるわけだから。








だけど、
彼女は、







恋愛・結婚・仕事を、
人生の中でどうバランスとっていくかっていう問題と、
今まではいい感じの距離感でつきあってきたんだけど、







子ども生むなら、
そろそろタイムリミットだ






ということに、
突然気づき、







それを意識し始めた途端、
余裕がなくなったらしい。








で、
子ども、欲しいの?








「それが、わからない。
いたらいいとは思うけど、
そこまでして、欲しいかって言われると・・・」







最近、
友達に会うと、
あっちでもこっちでもおめでた続きで、
出産祝いを持って行って、
赤ちゃんを抱っこさせてもらう機会がどっと増えたらしいんだけど、








子どもを持つ幸せに、
0.1%の疑いをはさむ余地もないことは、
女なら誰でもわかるんだけど、










その未知の幸せをつかむために、
まず、誰かのことを好きになって、
ぶっちゃけ、
常に自分を恋愛状態に置いていなくちゃいけないことに、
ほとほと疲れきってしまい、








もう、
誰かのことを無理やり好きになること、
やめたい・・・









彼女、
今年、誕生日を迎えて、
ついに、







30代前半とおさらば。







40代で初産っていうのもめずらしくはないけど、
やっぱり、
身体にそこまで自信がない普通の女は、
もう一刻の猶予もないって感じになっちゃうよね・・・








ムリに好きになろうとして好きになる時っていうのは、
相手の中の何か一点納得できる点を見いだして好きになったりしがちで、
全体を見失いがちだから、
いったん、婚活からは身を引いて、
ホントに自分が幸せだって感じられるアクティビティをしつつ、
せっかく今まで独身を貫いてきたんだから、
こうなったらホントに納得できる人が現れるまで、
あせらず待てば?









って話で、
最後は彼女も泣きやんだんだけれども、









・・・ということで、本日の結論 :






やっぱり、
婚活って身体によくないよね・・・







就活と婚活って、
やっぱり全然種類の違うものだから、
同じような心構えで、
マジメに取り組むと、
いろいろ不都合が生じてくるよね・・・









だいたい、
婚活とかお見合いって、
就活の時のエントリーシートみたいなものを書いて、
最初はそれで相手をふるいにかけるわけだけど、








あんなふうに人間を要素に分解していったら、
一番大事なその人間のケミカルみたいなものが、
全然見えなくなっちゃうでしょ?








それに、
エントリーシートって、
ホントのことは書かないものじゃない?







あそこに書いてあるのは、








こういう自分だったらよいな♪







っていう希望的観測なわけで、








それを信じてつきあって、
実は違ってましたってなった時、









恋人を返品、できるのか?









できないでしょう・・・







通販で返品する時だって、








新品同様のキレイな状態の時のみ、
返品OK。









人間の場合、
新品同様のキレイな状態って、
何をさすわけ?








イレた、イレてないの問題じゃなく、
結婚を前提に自己紹介して、
なにがしかの時間を共有した以上、
相手の心の奥深くをのぞいてしまったことに変わりはないわけで、








理由はどうあれ、
ダメになった時点で、
どんなにヘーキな風を装っていても、
心に傷は残ります・・・








・・・ということで、本日の結論 :







婚活とかお見合いって、
あんまりほいほいするものじゃないと思う・・・








じゃあ、
出会いがない人はどうすれば・・・???








うん、
その問題が残るわけだけど、








今日はもう遅いので、
後日、
改めて考えたいと思います。








てか、
会った相手のことを、
誠実に好きになろうと努力している女がいるということに、
心底、
驚いた・・・








そんなマジメな女性を、
今まで誰1人として幸せにできなかったということに、
正直、
ショックを受けました。










恋愛って、
ホント、
奧が深いね・・・








Victoriaでした。