人はなぜSEXをするのか (2) 本命は遺伝子に組み込まれている

こんにちは。Victoriaです。

人はなぜSEXをするのか?―進化のための遺伝子の最新研究

人はなぜSEXをするのか?―進化のための遺伝子の最新研究

さて、
前回、
精液の味は人それぞれだという話をしたんだけれども→人はなぜSEXをするのか (1) ポルノは男性の生殖能力を高める - Victoriaの日記
ひとつ、書き忘れたことがあって、







おそろしいことに、
この世には「精液アレルギー」なる病気(症状?)があり、







どんな形であれ、
精液に触れてしまうと、
かゆみやひりひりした痛み、
時には呼吸困難を引き起こしてしまう人がいて、









特定の相手の時のみ起こす人もいれば、
すべての精液がNGな人もいるらしいんだけど、








幸い、
これは治療可能。










どうやって治すかというと、









脱感作療法。









アレルギーを起こす精液に繰り返し触れて、
感度を下げていくという方法で、









ちゃんと医師と相談の上行いなさいって書いてあるんだけど、











何科ですか???











皮膚科?
婦人科?









それで、
めでたく治療が完了したら、
感度が落ちた状態に保つためにメンテナンス、
すなわち、








定期的なセックスが必須。








いろんな悩みがあるのね〜。










そういえば、
前回読んだこちらの本、

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

「性欲の科学」によると、









パプアニューギニアの山岳地帯に住むサンビア族の少年たちは、
男らしく精力的な大人になるために、
大量の精液を飲むという儀式を受けなければならない。











彼らのあいだでは、
精液は男の性的能力の素だと信じられているので、








少年たちは、思春期になると、
女人禁制の「男の家」に入り、
年上の少年たちにフェラチオをするのだという。









彼らは、
それまでフェラチオする側だったのが、
新入生が入って来たので、
晴れてされる側にまわるというわけで、











思春期の一時期、
ホモセクシュアル的生活を強いられた男たちが、
実際、ホモになるのかどうか調べたところ、
その比率は、
西洋社会のホモ率とほとんど変わらなかった、
つまり、
人が男と女のどちらに性欲を抱くかは、
生育環境よりむしろ、本能によると結論づけている。










性のイニシエーションは、
日本の夜這い文化も負けてないと思うけど、
ほんとにいろんなのがあるのね→夜這いの民俗学 総集編 - Victoriaの日記










・・・


さて、
「人はなぜSEXをするのか」第3章 恋に落ちるメカニズム では、










人はどうやって本命を見つけるか?










について書かれている。









結論を先に言うと、










本命は遺伝子に組み込まれている。









恋愛相談のトップに常にあがるのは、








自分にはきっとどこかにぴったりな相手がいるはずなのに、
どうしてしっくりこない相手とずるずるつきあってしまうのだろう?









問題は、
頭で考えた相手の条件が、
必ずしも、自分の欲望とは一致していないことで、










それもそのはず、
相性(=遺伝子的適合性)は、
生まれた時にもうすでに決まっているんだから、
それに逆らってもムダなわけだ。










性的魅力と性的刺激、そしてそれの発展系としての愛情は、
何百万年もかかって絶妙に適合がはかられてきた生物工学としての結果であり、
その進化の目標はただ一つ、










ヒトにセックスさせること。









てことは、
セックス好きの人っていうのは、
進化論的にいうととってもすすんだ人なのね・・・










進化とは、
種としてより環境に適応した強い個体を生むことであるから、
相性(=遺伝子的適合性)とは、
相手の生殖能力に関連しているはず、










つまり、
この相手の遺伝子をもらえれば、
丈夫な子孫を残せるだろう、
そう考えてセックスする相手を選び、










赤ん坊が生まれた後は、
保護して一人前になるまで養ってくれる愛情豊かな相手を選んで、
夫婦となるというわけである。










それを証明するのが、
女性が月経サイクルに従って好みの男性のタイプを変えているというもの。








多くの研究により、
妊娠可能性がピークに達する排卵期には、
マッチョな男性に欲望を感じる女性が、









排卵期以外には、
やさしい顔立ちで落ちついた物腰という、
安定感や包容力につながり、
生活と育児のパートナーとしてふさわしい男性に惹かれる傾向にあることが証明されている。









そのことを自覚している、いないにかかわらず、










排卵期の女性は、
自分をより女として魅力的に見せようと積極的に活動し、
性交相手を探すので、
はっきり言って浮気性になるため、
たとえ本命のパートナーがいても別の相手とセックスしやすい。










そのため、
ごくまれに、
父親はちがうが母親は同じという双生児が生まれることがあって、
異父過妊娠というが、










排卵期に立て続けに複数の男性とセックスし、
その時たまたま2コの卵子排卵すると、
あらま〜な結果になるっていうんだけど、








法的にどうかは別として、
その生命力はうらやましい限り・・・









それで、
具体的に、
どうやって女性は遺伝子的に相性のいい相手を選んでいるかというと、








におい。










遺伝子的に非常に近い相手、
つまり血縁関係のある相手との間に子どもをつくるのはリスクが高いのは知られているけれど、









かといって、
あまりにも遠すぎるのも問題があるらしく、









そこらへんの、
非常に微妙なはまり具合を、
ニオイでかぎわけているらしく、









会った瞬間ピンと来た!








というのは、
あながちあてずっぽうではない。









・・・ということで、本日の結論 :








ピンと来ないからあなたとはつきあえないわって振られたら、
ああ、においの相性が合わなかったのね、と納得しよう。









以上からわかることは、








男性は性的魅力があればあるほど、
セックスパートナーとの関係がより短期間になり、








女性は性的魅力があればあるほど、
セックスパートナーとの関係がより長期間になるということ。









・・・ということで、本日の結論 :








本能って偉大・・・






Victoriaでした。

・・・

「人はなぜSEXするのか」 バックナンバーはこちら。
人はなぜSEXをするのか (1) ポルノは男性の生殖能力を高める - Victoriaの日記