ポール・ポラック「世界一大きな問題のシンプルな解き方」

こんにちは。Victoriaです。

世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと

世界一大きな問題のシンプルな解き方――私が貧困解決の現場で学んだこと

ポール・ポラック著「世界一大きな問題のシンプルな解き方」は、
「私が貧困解決の現場で学んだこと」という副題にあるとおり、








1980年代から30年近く、
ビジネスとして1日1ドルで暮らしている貧しい人々の収入を増やすため、
小規模農家に焦点をしぼった様々なプロジェクトを展開してきた著者の実績を、
実例をもとにわかりやすく紹介した本。









貧困解決というと、
こちら立てればあちら立たずといったジレンマに陥りがちだけど、
ポール・ポラックの場合は、
ビジネスとして成功するかどうかという基準がはっきりしており、
1日1ドルの収入しかない人たちが、
簡単に導入することができ、
かつ、
すぐに収入増に結びつき、
半永久的にメンテナンスが行えるといういうところがミソで、








これまで、
15カ国、2000万人の貧困脱却を可能にしたという。










問題解決に導くための12のステップというのがあって、


  • 問題が起きている場所に行く
  • 問題を抱えている人と話し、その話に耳を傾ける
  • 具体的な費用と価格目標を決める


などなど、
生活を成り立たせるために、
誰でも普通にやっているような知恵がちりばめられており、
期待以上に楽しく読めた。








本当に貧しい人々というのは、
大きくもうけるために賭けにでたりせず、
常にリスク回避のため、
慎重に投資するものだ、というあたりなど、
サバイバルするために女がやってることそのままじゃん、と思って、









貧困脱却の手法を一大ビジネスにしてしまうところはとても男性的なんだけれども、
そこで取られている手法のひとつひとつは、
ものすごく女性的で、
いちいちうなずきながら読了。









そうよね、
いい人生を送ろうと思ったら、
すべては「もっと稼ぐこと」から始まるわよね・・・










Victoriaでした。