昔お見合いは就活だった

こんにちは。Victoriaです。

今日、
ある老舗の造り酒屋の若旦那と話していたら、
ご母堂のお話になって、







若い頃からとてもおきれいで、
働き者のご母堂は、
立派に造り酒屋のヨメとしての役割を果たし、
お店を大きくして息子の代に譲り渡したんだけれども、







実は、
これは若旦那はご存じないことなんだけど、








ご母堂がお嫁入りする前に、
先代旦那は別の方とお見合いしていて、








その方とはご縁がなく、
造り酒屋ではなく、
製材所にお嫁入りなさったんだけれども、







その製材所の旦那もまた、
結婚前、
またまた別のご婦人とお見合いなさっていて、









実はその3人は、
全員女学校の同級生で、
今もお友達だとか。








お見合いなさった時は、
みなさん、
17才とか18才とかだったわけだけど、








一回会って話しただけで、
自分ちの商売とか家風とかになじめるかどうかって、
ちゃんと見極めていたんだな〜て、
なんか感動してしまった。








だって、
その3人のご婦人方って、
長年、その職業をなさってきたから、
そういう風情がしみついたのかもしれないけれども、








やっぱり、
それぞれの家業に向いていたんだろうなと思えるから。









それで、思ったんだけど、








昔、
お見合いは、
れっきとした就活だったんだねっていうことで、







昔の日本人は、
ほとんどが個人事業主だったわけだから、
女性にとって、
結婚=就職だったし、
男性にとっては、
ヨメ=終身雇用の社員で、








お見合いする時の条件っていうのが、
お互いはっきりしていたんだろうな、と思って。








農業なさっている家なら、
まず何はともあれ体が丈夫でなければならなかったろうし、








客商売なら、
愛想がよくなければダメで、









たくさん従業員かかえた事業なさっていれば、
マネージメント能力も要求されただろうし、









帳簿つけができる人が必要だったり、
あるいは、
ボンボンの若旦那にかわって、
実質社長業ができる人が必要だったり・・・









なぜ、
こんなに今の若者は婚活に苦労するのかっていう議論があるけど、










婚活=就活じゃなくなった時点で、
そうなる運命だったんだろうと思う。









だって、
お互いの条件っていうのが、
すごくあいまいになってしまって、









優先順位が、
経済的安定なのか、
はたまた、
精神的安定なのか、
そこらへん、
婚活してる本人にもよくわからなかったり、








恋愛感情なんて、
しょせん、
気分次第でどっちにでも転ぶものが、
堂々と婚活のチェックリストに入ってくるあたりから、
三者のアドバイスっていうのが、
意味なくなってきたっていうか、









・・・ということで、本日の結論 :








やっぱりね・・・
生活上ゼッタイ必要っていう、
切実な理由がない婚活は、
うまくいかなくて当然なんじゃないかと思うの・・・







だって、
恋愛が燃えるための絶対的な条件は、









不意打ち










なわけで、









最初から結婚前提で参入してきてる婚活市場で、
それは期待できないから・・・







Victoriaでした。