子どもの不登校と母親の孤独

こんにちは。Victoriaです。

さて、
先日、不登校のお子さんをお持ちのお母様とお話していて、
不登校になっている子ども本人よりも、
お母様の孤独に衝撃を受けたんだけれども→校長の自殺と不登校 - Victoriaの日記








おそらく、
日本で一番有名な不登校のこの方たちを取材した本があったので、
読んでみました。

雅子さまと愛子さまはどうなるのか?

雅子さまと愛子さまはどうなるのか?

佐藤あさ子「雅子さまと愛子さまはどうなるのか?」










読後感は、
まさにタイトルどおり、











雅子さまと愛子さまはどうなるのか?」











著者の佐藤あさ子さまは、
毎朝、学習院の正門前に立って、
何時頃愛子さまと雅子さまが登校なさった、とか、
下校時にも立っていて、
愛子さまがお一人で徒歩でお帰りになった、とか、
お友達と正門前で楽しく談笑されていた、などなど、
実に細かい取材をなさっており、









もしかしたら、
雅子さまがご存じない愛子さまのお姿も、
佐藤あさ子さまはご存じなんじゃないかとすら思えるほど。










佐藤あさ子さまは、
当然ながら、
雅子さまや愛子さまはじめ、
当事者の方々に取材をなさってお書きになっているわけではないので、
たぶんこの本を読んでも真相はわからないんだけれども、








少なくとも、
佐藤あさ子さまがご覧になった愛子さまが、
大変活発で、
いつもお友達に囲まれて楽しくなさっているらしいご様子から、
愛子さまが、
引っ込み自案で周りに溶け込めないとか、
クラスでポツンと孤立しているとかいうことが原因で、
不登校になったわけではなさそうだった。









最近では、
不登校報道もあまり聞かれなくなったので、
愛子さまは普通に登校なさっているのかもしれないし、
もしそうだったら、
もうこの件を蒸し返したりしないほうがいいんだろうけど、









読み終わって感じたのは、
雅子さまの孤独で、









愛子さまは、
このまま中学に進学なさって、
ご自分の居場所をみつけられれば、
たくましく生きていかれるんじゃないかと思うんだけど、











雅子さまはどうなってしまうんだろうか?と、
すごく心配になった。










雅子さまは、
ご自分が今の環境に適応できなくてとても苦しんでいらっしゃるから、
きっと愛子さまも同じく今の環境になじめないはずだと決めていらっしゃるんじゃないか、
だから、
今の環境を象徴する学習院という学校の存在自体に、
一切の信頼がおけず、
それで毎日同伴登校なさり、
ずっと授業を見学なさったりとか、
普通では考えられないような強硬手段に訴えられているんだと思うんだけど、










愛子さまは、
途中から今の環境にお入りになった雅子さまとは違って、
生まれた時から今の環境しかご存じないわけだから、
実はそんなに苦痛に感じてはいらっしゃらないのかもしれない。










子どもって、
親が思う以上にたくましいから、
何か問題があって親が夜も眠れぬほど悩んだとしても、
親が解決法を思いつくより前に、
子どもがさっさと自分の力で乗り越えていってしまうことがあるけど、








愛子さまの場合も、
回りの大人たちがどれほど手を尽くしても、
簡単に解決するとは思えない様々な問題を、
実はそんなに気にしていないという、
愛子さま本人のたくましさで、
解決されることにかけるのが、
一番いいんじゃないか、











そうなった時に、
周囲が温かく迎え入れてあげられるよう、
あまり大人たちが騒いで、
余計な軋轢を生まないようにするのが、
ベストなんじゃないかと思ったんだけど、










雅子さまは、
ホントにどうなっちゃうんだろう・・・










すべて、
雅子さまがなさっていることは、
愛子さまを守るためで、
愛のなせる技ではあるんだけど、










雅子さまが、
あまりにも孤独でありすぎ、
心を割って話せる仲間がいないため、
ご自分の置かれた状況を客観的に見ることができず、
ますます孤立していくという悪循環におちいっていらっしゃるように思える。










親なら、
子どものためにできるだけのことをしてやりたいと思うのは当然のことなんだけど、
普通は、
経済的にゆとりがなかったり、
マンパワーが不足していたり、
単純にどうしたらいいかの情報が不足していたりで、
思うことの半分もしてやれないものなんだけど、












雅子さまの場合は、
こうと決めたら絶対やり抜くという強い意志をお持ちで、
さらに、
やろうと思えば何でもできてしまう人的資源もお金もあり、
そのことをするのが、
本当にいいのかどうか、
もっと他に代替案はないのか、など、
立ち止まって考えるひまもなく、
次々と実現しておしまいになるので、









逆に、
問題の所在が、
自分のところに跳ね返ってくることになる、











こんなにしてあげているのに、
なぜ解決しないの?











もちろん、
雅子さま、愛子さまのお立場が、
単なる子どもの気まぐれにすぎないかもしれない問題を、
大きくしている部分は大きいのだけれど、









不登校の問題に限っていえば、
雅子さまがここまで孤独でいらっしゃらなければ、
ここまで大げさにならずに済んだ話なんではないか、
そう思いました。











感銘を受けたのは、
皇太子殿下が正真正銘イクメンであり、
誰もが認める子煩悩なパパでいらっしゃることで、









子どもが成長するにしたがって、
母親から父親に子育ての主導権が移っていく家庭があるけれど、
そうなれば、
また新たな展開があるのかもしれない・・・











Victoriaでした。