ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (20) 1370年 ティムール朝建国

こんにちは。Victoriaです。

2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「1370年 ティムール朝建国」。





さて、
13世紀に、
ユーラシア大陸全体をほぼ支配下においたモンゴル帝国

13世紀のモンゴル帝国
山川出版社世界史総合図録 p32より引用しております。

山川世界史総合図録

山川世界史総合図録




しかし、
猛威をふるったペストには勝てず、
あっという間に瓦解、





朱元璋に追われて、
首都を明け渡したというより、
むしろ、
モンゴルが勝手に自滅したといったほうがよく、





本来ならとても勝ち目のない相手がいなくなり、
朱元璋の北伐は、
さながら、
無人の荒野を行くようだったという。





これで、
世界帝国としてもモンゴルは消滅するわけだが、
モンゴル系の勢力がなくなったわけではない。





1370年、
ティムールという天才的戦争の武将が、
ティムール帝国を建国、







領土はかつてのモンゴル帝国の半分くらいだが、
中央アジアの大部分を制圧した。








ペストでユーラシア全体が弱っていて、
ようやく戻りつつある時に、
たまたま軍事的才能のある人が出たので、
あっという間に大帝国を作ったといってよく、








弱ったといっても、
最盛期の半分を制覇したわけだから、
モンゴル健在って感じ。






ティムールの生涯をみていると、
とにかく、
死ぬまでずーっと戦争に出かけていた一方で、






サマルカンドを都に定め、
多くの建築物を残している。






その一つがこちら。

グーリ・アミール廟。






ここには、
ティムールの遺体が眠っていて、






遺体って、
ミイラってこと?






とにかく、
1941年に、
ソビエト連邦の調査隊が、
ティムールの遺体を掘り起こし、
調査を敢行、






実は、
ティムールの棺には、







「私が死の眠りから起きた時、世界は恐怖に見舞われるだろう」






というおそろしい言葉が刻まれていて、







さらに、
棺の内側には、







「墓を暴いた者は、私よりも恐ろしい侵略者を解き放つ」








という呪いのメッセージがあったらしいんだけど、







調査から2日後、
ナチス・ドイツがバルバロッサ作戦を開始し、
ソ連に侵入。







・・・ということで、本日の結論 :






禁断の棺をむやみに開けてはいけない。







Victoriaでした。