ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 6 (21) ボニファティウス8世 VS フィリップ4世

こんにちは。Victoriaです。

2013/04/14(日)、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part6 14世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は「ボニファティウス8世 VS フィリップ4世」。




さて、
舞台はモンゴルからヨーロッパへ移って、
今回から新しい章、
「フィリップ4世から100年戦争へ」
に入ります。






1300年というのは、
ローマ教会にとって、
聖年が始まった記念すべき年。







聖年ができたいきさつについては、
こちらで詳しく書いています→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (90) 教皇ボニファティウス8世 VS フランス王フィリップ4世 - Victoriaの日記








もう一度、
ここで復習すると、






「ル・ベル(端麗王)」と呼ばれた、
フランスのフィリップ4世は、
それはそれは美しい美貌の持ち主で、





ただ美しいだけではなく、
王様としての征服欲も十分にあったので、







当時、
ヨーロッパで一番のお金持ちであるフランドル(オランダ・ベルギー・フランス北部地方)に、
戦争をしかけて、
領土を大きくしようとしていた。




フランドルはこちら。

フランス北部あたりに「フランドル」の文字があるのが見えますでしょうか?






この地図は、
山川出版社世界史総合図録 p48より引用しております。

山川世界史総合図録

山川世界史総合図録








それで、
もともとお金持ちの王様が、
もっとお金持ちになるために仕掛けた戦争なんだけど、







戦争というのは、
何かとお金のいるもので、







オレだって、
元手があれば一発あてて、
でかい商してやるぜ!






というセリフは、
いやというほど、
男から聞いた気がするが、








とにかく、
戦争好きが高じて、
金欠になったフィリップ4世、






金づるとして、
教会に目をつけた。








宗教団体は、
昔から税金免除されてるから、
お金持、






だって、






神様に税金はかけられないもの・・・







そこで、
フィリップ4世は知恵をしぼり、
教会からピンハネしてやろうと、







教会課税を決定。






困ったのは、
教皇庁







何しろ、
フランスは敬虔なキリスト教国で、
フランスからの送金は、
ローマ教皇庁にとって、
大事な大事な収入源だったからである。







フランスからの送金がストップしたら、
ぜいたくできないじゃないか!!!!!









フィリップ4世に負けず劣らず策士だった教皇ボニファティウス8世、
とっておきの秘策を思いつく。







フランスの教会からの送金がストップしたんだったら、
信者ひとりひとりに直接お金を持ってきてもらえばいいじゃないか!!!!!







ということで、







1300年を聖年と定め、







この年にローマに来れば、
全員天国へ行けるよ!









という一大キャンペーンを展開、






見事、
たくさんの信者のみなさんに、
ローマ詣でをしてもらうことに成功し、
苦境脱出、







・・・ということで、本日の結論 :






宗教団体が生き残るためには、
集金能力が大事。






Victoriaでした。