ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ　Part 4　（２２）　ザンギー朝とムワッヒド朝

こんにちは。Victoriaです。

2012年7月14日、京都大学百周年時計台記念館で開催された、
ライフネット生命保険の出口社長による「5000年史　Part4　１１、１２世紀の世界」の講義録、
今回は、「ザンギー朝とムワッヒド朝」。

１１２７年、
セルジューク朝の第８代スルターン、サンジャル（在位　１１１８〜１１５７年）は、
ザンギーをモースルの支配者に任命（在位　１１２７〜１１４６年）。

モースルはイラク北部の都市で、
ニネヴェの遺跡で有名、
古代から石油が湧いたので、
石油につかると薬効があると信じる人々が集まったところ、
マルコ･ポーロも訪れている。

ザンギーという人は、
生涯、戦争ばかりしていて、
最後は戦争にでかける準備をしていたところ、
寝込みを奴隷に襲われ、
めった斬りにされて死んでいる。

ザンギーが戦った相手は、
ほとんどはセルジューク朝と対立していたダマスクスのブーリー朝だったが、
十字軍や東ローマ帝国との抗争も繰り返し、
特に捕虜にとった西洋人の扱いが残酷だったので、
キリスト教徒たちに恐れられ、
それが第２回十字軍招集の引き金になった。

ザンギーを任命した、
セルジューク朝の第８代スルターン、サンジャルは、
弱体化していたセルジューク朝を一時、再興したが、
後継者となる子どもがなく、
彼の死とともにセルジューク朝は滅亡した。

第１回十字軍の引き金となったセルジューク朝についてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 4 （１０）セルジューク朝の内紛と十字軍の発端 - Victoriaの日記

・・・

１１３０年、
ルッジェーロ２世が、
ローマ教皇から王位を授けられ、
ノルマン朝シチリア王国を開く。
（ルッジェーロ１世についてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 4 （１９）ヨーロッパ最古の大学創設 - Victoriaの日記）

同じ年、
ムワッヒド朝が建設される。

山川出版社の世界史用語集によると、

世界史B用語集　改訂版

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ムワッヒド朝　：　１１３０〜１２６９年。　ベルベル人のイスラーム王朝。モロッコよりおこってムラービト朝を滅ぼし、チュニジアまでを支配した。イベリア半島のキリスト教勢力に押されて後退した。

ムワッヒド朝の前にイベリア半島に進出していたムラービト朝は、
西サハラからイベリア半島に進出したが、
来てみると、
スペインというところは、
酒はあるわ、
キレイな女はいるわで、
すっかり堕落した生活が板についてしまい、
あっという間に滅んでしまう。

禁欲的な修行生活送ってきて、
免疫のない方々が酒と女におぼれると、
あっという間につぶれちゃうのね・・・

厳しい修行生活を送っていたムラービト朝についてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 4 （９）ムラービト朝 - Victoriaの日記

・・・ということで、
第１回十字軍の後、
しばらくはキリスト教徒とイスラム教とのバランスが保たれ、
共存していたんだけれども、
イスラム教徒が徐々に勢力を盛り返すと、
キリスト教徒の間に危機感が募り、
第２回十字軍結成へと向かっていく・・・

Victoriaでした。

・・・