小川芋銭

こんにちは。Victoriaです。

2011/01/29朝日新聞be「磯田道史のこの人、その言葉」に小川芋銭の言葉が載っていました。

「境遇に拘泥して人世を短くする事はそもそも愚かなり」


意味 : 境遇に左右されるな、心の自由をもて。自分の心の主人になれ。貧乏なら貧乏にしばられるな、金持ちなら金持ちであることにしばられるな、悠然とせよ。

境遇にもいろいろありますが、大きく二つに分類すると、
1 持って生まれたDNAによる境遇 : 例えば、背が高い・低い、体が丈夫・弱い、記憶力が優れている・苦手、足が速い・遅いなど

2 生まれた場所・時代などによる境遇 : 世の中が不況、就職氷河期少子高齢化国債の格下げなど

どちらも、「こんな境遇イヤだ」と思っても、個人の努力では変えられないし、うなるほどお金があっても、お金で解決するのは難しい場合が多い点がいっしょかな・・・と。

グズグズ悩んでもしょうがないし、文句を言ってみたところで、周囲の人間にいやがられるのがオチで、あんまりいいことはない。

だったら、できること、変えられることをさがして、ポジティブに生きよう!ってことですね・・・

ちなみに芋銭は「うせん」と読み、維新の年に生まれた画家。
芋銭という名前は、「自分の絵が芋を買う銭になれば・・・」という思いでつけた。
学校教育は小学校に一年半ほど通っただけで、独学で儒学・漢学・禅学、そして日本画の道を極めたという哲人。

時代の波にのまれず、むしろ時代の波を作った方の言葉というのは、重みがあります・・・

ということで、
本日の教訓 : DNAと時代に文句を言うのはやめよう
Victoriaでした。